NHK「100分de名著」ブックス<br> 法華経―誰でもブッダになれる

個数:
電子版価格
¥1,100
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

NHK「100分de名著」ブックス
法華経―誰でもブッダになれる

  • 植木 雅俊【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • NHK出版(2021/06発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 20pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2024年04月27日 09時51分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 196p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140818572
  • NDC分類 183.3
  • Cコード C0015

出版社内容情報

「あなたは尊い存在である」――その、貫かれた「人間観」に迫る。

古くは『源氏物語』から宮沢賢治まで、日本人を魅了し続けてきた法華経。「諸経の王」と呼ばれる経典には、いったい何が書かれているのか。法華経が説く「一仏乗の教え」とは何なのか。仏教の原点に還ることを説く経典に内蔵された、ブッダがほんとうに伝えたかったこととは何か。仏教に立ちはだかった「対立」という壁を乗り越えて「平等思想」を説いた法華経は、「分断」がはびこる世界に「融和」という処方箋を提示する。サンスクリット原典から日本語訳を果たした第一人者が、宗教書にとどまらない「人間に寄り添う書物」として、その思想の本質を探る。

はじめに:思想として『法華経』を読む
第1章:全てのいのちは平等である
第2章:真の自己に目覚めよ
第3章:「永遠のブッダ」が示すもの
第4章:「人間の尊厳」への讃歌
特別章:対立と分断から融和へ
読書案内
あとがき

内容説明

大乗仏教と小乗仏教の対立を乗り越えて「平等思想」を説いた法華経。『源氏物語』から宮沢賢治まで、日本人が魅了され続ける経典には、いったい何が書かれているのか。サンスクリット原典から日本語訳を果たした第一人者が、宗教書にとどまらない「人間に寄り添う書物」として、その思想の本質を探る。

目次

はじめに 思想として『法華経』を読む
第1章 全てのいのちは平等である
第2章 真の自己に目覚めよ
第3章 「永遠のブッダ」が示すもの
第4章 「人間の尊厳」への讃歌
ブックス特別章 対立と分断から融和へ

著者等紹介

植木雅俊[ウエキマサトシ]
1951年長崎県生まれ。九州大学理学部物理学科卒業、同大学院理学研究科修士課程修了。東洋大学大学院文学研究科博士後期課程中退。1991年から東方学院で中村元に師事し、2002年にお茶の水女子大学で男性として初の博士(人文科学)の学位を取得。NHK文化センター講師なども務める。訳書に『梵漢和対照・現代語訳 法華経』(上下巻、第62回毎日出版文化賞)、『サンスクリット原典現代語訳 法華経』(上下巻)、『梵漢和対照・現代語訳 維摩経』(第11回パピルス賞、岩波書店)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

❁Lei❁

20
宮沢賢治研究のため『法華経』の基本を学びたく読了。『法華経』が誕生するまでの仏教の変遷、経典の章ごとのエッセンス、全体を概観して分かる平等思想などが簡潔明瞭に解説されていました。人種や性別云々以前にみな平等に同じ人間なので自他を軽んじないことが大切という、信仰に関係なく人として重要な倫理観が経典中で説かれています。国内外で未だに争いの絶えない現代にこそ必要な思想ではないかとすっかり感化されました。「平等」をキーワードに研究を進めたいと思います。2022/04/27

Hatann

8
大乗仏教の教えのひとつである『法華経』を語る。当時の 小乗仏教の差別思想(出家者のみ阿羅漢になれる)を否定して原始仏教の教えに還れと主張した。同時に、初期大乗の差別思想(出家者は菩薩になれない)も三乗が一仏乗を導く方便だとして克服する。そして、様々な譬話を通じて失われていた真の自己を回復しうることを示して、他者の存在の重さの自覚に導いた。別世界でブッダとなれるのに現実社会にとどまり言葉を通じて利他行を貫くことが大切とし、釈尊を別世界にいる絶対者ではなく、遥か昔に成仏していたものと説いた(久遠実成)。成程。2023/01/23

ゆきだるま

7
釈迦入滅後、ストゥーパ信仰とか財力により自分だけが涅槃を目指すといったずれた仏教が力を持つように。一方これに対して法華経や維摩経で説かれているような大乗仏教が興った、で、法華経は、それまでの仏教と大乗仏教とをアウフヘーベンしつつ、釈迦の時代の本来の教えに立ち返ろうというものだと。人類平等とか、人は誰も尊い、など。この背景には、バラモンの厳しいカースト制度があったと。100分名著の般若心経、維摩経って読んだあとだったので、わりと明確というかはっきりしてるという印象。また、当然ながら釈迦を中心に書かれている。2022/02/12

らる

2
仏教の経典は文学であり、詩であり、思想である/小乗と大乗は対立していた。両者を融合させて全て救うことを主張するお経が、法華経である/誰でも成仏できる、とする教え。特に女人成仏は、差別の色濃かった当時、革命的な思想だった/地涌の菩薩は法華経にのみ登場する。大地を割って膨大な数の菩薩が出現する/西洋の絶対者=神は人間から断絶している。仏教における仏は、人間のうちに存在し、人間そのものである/法華経における救済は、人間対人間の具体的な関係性を通じた対話によるものとされる/2023/04/07

Go Extreme

2
思想として『法華経』を読む 全てのいのちは平等である:インド仏教史概要 釈迦滅後の仏教の変容 大乗仏教の対応と法華経の成立 パラドクシカルな肯定による融合 真の自己に目覚めよ:失われた自己を回復する 真の声聞 過去との結びつき 永遠のブッダが示すもの:仏の統一 ブッダとしての永遠性 菩薩でありブッダである 方便としての涅槃 人間の尊厳への讃歌:常に軽んじない菩薩 歓喜のフィナーレへ 対立と分断から融和へ:不軽の解による人間尊重 自己から他者への不軽の解の拡大 人の貴賎は行いにより決まる 人間としての在り方2021/08/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17978294
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。