出版社内容情報
終わりなき災厄に見舞われたとき、人はそれにどう向き合うのか? 治療法のない疫病に突如襲われ、封鎖されたアルジェリアの都市オラン。そこに生きるひとびとの苦闘と連帯を描いた、ノーベル賞作家カミュの代表作『ペスト』の内容と文学的意義を、幅広い分野にわたる評論とフランス文学の翻訳で知られる中条省平氏が、当時の時代背景やカミュ自身の体験をまじえて詳述。カミュの高い先見性に触れながら、『ペスト』に描かれる普遍的で哲学的なテーマを、「コロナ後の世界」から検証・再考する「ブックス特別章」を収載! 【構成】 はじめに/海と太陽、不条理と犯行の文学 第1章/不条理の哲学 第2章/神なき世界で生きる 第3章/それぞれの闘い 第4章/われ反抗す、ゆえにわれら在り ブックス特別章/コロナ後の世界と『ペスト』
内容説明
作品の舞台は、治療法のない疫病「ペスト」に突如襲われ、封鎖されたアルジェリアの都市オラン。終わりなき災厄に見舞われたとき、人はそれにどう向き合うのか?ノーベル賞作家カミュの上質な文章と透徹したまなざしによって描かれる群像劇は、コロナ禍を経験した私たちに多くの示唆を与えてくれる。
目次
はじめに 海と太陽、不条理と反抗の文学
第1章 不条理の哲学
第2章 神なき世界で生きる
第3章 それぞれの闘い
第4章 われ反抗す、ゆえにわれら在り
ブックス特別章 コロナ後の世界と『ペスト』
著者等紹介
中条省平[チュウジョウショウヘイ]
1954年生まれ。学習院大学フランス文学科卒業。パリ第十大学第三期文学博士号取得。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得修了。現在、学習院大学文学部フランス語圏文化学科教授。フランス文学はもとより、映画や音楽、日本の漫画など、幅広い領域で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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