出版社内容情報
「生物学」はここから始まった! 現在もアップデートされ続ける進化論の礎を読み解く
たまたま起きる変異が自然淘汰を経て、新たな形質として獲得され種が増えていく。進化とは枝分かれの歴史である。進化の原動力を解き明かしたダーウィンの進化論は現在も概ねその正しさが証明されている。一方、弱肉強食、優生思想といった誤解もつきまとってきた。 いま進化論を読むことの意義とは? ダーウィンの理論からエピジェネティクスなど最新の遺伝学まで、人類史を振り返る意味でも、ホモ・デウス化する人間の未来を見通す意味でも、読解必須の書。
第1章 「種」とは何か?
第2章 進化の原動力を解き明かす
第3章 「不都合な真実」から眼をそらさない
第4章 進化論の「今」と「未来」
特別章 ダーウィン『種の起源』以降の発展
内容説明
ダーウィンの進化論は、多くの人にその名は知られているが、誤解されることも多い理論である。たまたま生じる変異が自然淘汰を経て、次の世代に引き継がれ、新たな種となっていく。進化の原動力を解明した本書を読み解きつつ、そこから花開いた生物学の発展も見渡す。
目次
第1章 「種」とは何か?(人間が生き延びるための学問「博物学」;「種」の誕生 ほか)
第2章 進化の原動力を解き明かす(キリンの首はなぜ長いのか?;「生存競争」が進化の原動力 ほか)
第3章 「不都合な真実」から眼をそらさない(反論に対する答えをあらかじめ用意;中間段階の生物が見つからないのはなぜか ほか)
第4章 進化論の「今」と「未来」(地球上の生き物の起源とは;多様な生き物たちの関係性で世界は成り立つ ほか)
ブックス特別章 『種の起源』が開いた扉(遺伝の仕組みと遺伝子の解明;エピジェネティクス ほか)
読書案内
著者等紹介
長谷川眞理子[ハセガワマリコ]
進化生物学者・総合研究大学院大学学長。東京生まれ。専攻分野は行動生態学・進化生物学。1980年から2年間タンザニア野生動物局に勤務。その後イエール大学人類学部客員准教授、早稲田大学政治経済学部教授を経て、2006年より総合研究大学院大学教授。2017年より現職。野生のチンパンジー、ヒツジ、イギリスのダマジカ、スリランカのクジャクなどの研究を行なってきた。最近は人間の進化と適応の研究を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まーくん
esop
樋口佳之
GELC
Lagavulin
-
- 和書
- 日本人と政治文化