ラマレラ 最後のクジラの民

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ラマレラ 最後のクジラの民

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  • サイズ 46判/ページ数 477p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140818190
  • NDC分類 664.9
  • Cコード C0098

出版社内容情報

勇魚(いさな)と呼ばれた海の王者クジラに挑む繊細かつ豪胆な海人の闘いに圧倒された。
喝采と感動の熱い涙がとまらない──椎名誠

世界で唯一、伝統捕鯨に生きるラマレラの民は手銛1本で巨獣に挑む。
近代化の波が押し寄せるなか、祖先から引き継いできた暮らしを守るべきか、
変化を受け入れるべきか、村人たちの心は揺れる。
銛打ちに憧れる若者ジョン、もっと教育を受けたいと願う妹のイーカ、
誇り高い村一番の銛打ちイグナシウス、都会生活を夢見る息子のベン……
それぞれのドラマを通して、存続の危機にある希少文化の“いま”を生き生きと描く。
圧倒的な迫力のクジラ狩りと、村人の心の葛藤が丹念に描写された貴重なルポル
タージュ。「ニューヨーク・タイムズ」紙ベスト100冊選出。

【レビュー】
●臨場感あふれる緻密なルポルタージュ。第一級の文芸小説のような風格と見事なジャーナリズムが結実したストーリー。読後は、クジラの民のよりよい未来を願う気持ちになる。──「ニューヨーク・タイムズ」紙
●じつに読みやすく、共感を覚えずにいられない作品。発展途上地域での近代化への強い誘惑と、そのなかで大切な文化が失われつつある危機感について述べられた考察が非常に深い。――「パブリッシャーズ・ウィークリー」誌
●読者はこの村の生活にどっぷり浸かり、村人たちの直面する究極の選択までも、わがことのように身近に感じられる。――「サンフランシスコ・クロニクル」紙
●著者の取材対象への共感と情熱は本物だ。インドネシア語とラマレラ語を習得して信頼関係を育み、物語のなかに完全に溶け込んで自分の存在すら感じさせない。――「アウトサイド」誌


【目次】
プロローグ 見習い修業
第1部 1994年~2014年
第1章 ラマレラの歴史
第2章 クジラの骨を遊び場として
第3章 クジラ乞いの儀式
第4章 村の団結が戻る
第5章 父の教え
第6章 笑う娘
第7章 ラマファの作法
第2部 2015年
第8章 新しい一年
第9章 自分の道は自分で
第10章 結婚式
第11章 人生の嵐に揉まれしときも
第3部 2016年
第12章 ケプナカ号が生まれ変わる
第13章 海獣との対峙
エピローグ

内容説明

世界で唯一、伝統捕鯨に生きるラマレラの民は手銛1本で巨獣に挑む。近代化の波が押し寄せるなか、祖先から引き継いできた暮らしを守るべきか、変化を受け入れるべきか、村人たちの心は揺れる。銛打ちに憧れる若者ジョン、もっと教育を受けたい妹のイーカ、誇り高い村一番の銛打ちイグナシウス、都会生活を夢見る息子のベン…それぞれのドラマを通して、存続の危機にある希少文化の“いま”を生き生きと描く。圧倒的な迫力のクジラ狩りと、村人の心の葛藤が丹念に描写された貴重なルポルタージュ。

目次

第1部 1994~2014年(漂流;クジラの骨を遊び場として;クジラ乞いの儀式;村の団結が戻る;父の教え;笑う娘;ラマファの作法)
第2部 2015年(新しい一年;自分の道は自分で;結婚式;人生の嵐に揉まれしときも)
第3部 2016年(ケナプカ号が生まれ変わる;海獣との対峙)

著者等紹介

クラーク,ダグ・ボック[クラーク,ダグボック] [Clark,Doug Bock]
著述家、フリー・ジャーナスリト。ニューヨーク大学客員研究員。『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』『ジ・アトランティック』『ナショナル・ジオグラフィック』『GQ』『WIRED』『ローリング・ストーン』『ザ・ニュー・リパブリック』などの雑誌や、「ザ・ニューヨーカー」ウェブサイトなど有名メディアに寄稿。2016年Mirror Award最終候補、2017年Arthur L.Carter Journalism Institute Reporting Award受賞、フルブライト奨学金を2回授与されたほか、ピューリッツァー危機報道センターの助成金、およびカリフォルニア大学バークレー校11th Hour Food and Farming Journalism奨学金も授与された。ABC局の番組「20/20」をはじめ、CNNやBBC、ラジオではNPRでインタビューを受ける

上原裕美子[ウエハラユミコ]
1976年生まれ。翻訳家。筑波大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うわじまお

42
インドネシアのラマレラの人々の生活を綴ったドキュメント。彼らは400年前から鯨を獲ることで生きてきた。自作・手漕ぎの船と、自作の銛で。しかし、近代化の波が迫ってくる。環境保護団体は鯨漁をやめさせようとする。これまでどおり当たり前に生きていくことができなくなる矛盾。それをつくるのはいつも人間。人間の横暴をそろそろ止めないといけない。しかし自分も近代化の恩恵にあずかって生きている。ラマレラの人たちの暮らしをうらやましいとも思う。いろいろなことを考えさせられた、約500ページの大作でした。2020/11/19

ばんだねいっぺい

34
伝統的な鯨漁で有名な場所のはなし。テレビで見ただけでは、本で補完してもらった気もするし、それでもなお、足りないんだよなとわかった。ジョンがどうなるのか心配していたが、とりあえずは、よかった。ラマレラだけの話じゃない。世の中、どうなっていくのか、わからない。2020/09/04

よしたけ

30
近代文明に駆逐されつつある狩猟採集民ラマレラ。著者は自らを物語から消し去り、ラマレラ民が語るような構成。鯨肉を分け合い、不足は物々交換で補うが、現地政府の観光地化・現金主義化に翻弄される。主人公ジョンも民族で最も称賛される地位・鯨漁銛手に憧れる一方、大都市に誘惑される。かつてない速度で少数言語・文化が失われ、原住民と環境団体で伝統漁を巡る論争が続く。ラマレラでは、怪我は聖水で治療、不漁は先祖の怒りなど、伝統的考え方が根強く残る。荒唐無稽とも感じたが、理に適うと思われる点も多い。建設的な新旧文化の融合を望む2020/10/18

taku

20
今も捕鯨で生活を営む民族ラマレラ。ネットでも簡単に情報は得られるが、詳しく知りたくて選んだ本書が正解。歴史、文化、生活、とりまく環境や変化、避けられない現代文明の伝播というものをラマレラの民目線で伝えてくれる。その様子は共感を覚えながら読める、ルポルタージュの重みと面白さがたっぷり。ジョンとイーカ兄妹の事が特に響いた。ジョンは誇り高きラマファになっているだろうか。イーカはよく笑う母親でいるだろうか。その後と現在も知りたいな。2020/11/18

パトラッシュ

16
数百年も捕鯨だけで生計を立ててきた先住民ラマレラの男たちが1本の手銛だけで鯨を仕留める姿は、個人では何もできなくなった文明人の無力さを照射する。しかし急速に押し寄せる近代化の波にはあまりに強く、辺境の小さな村にも巨大な歴史や経済事情、国際政治の圧迫まで内外の複雑の事情が絡みつき便利な生活と伝統との狭間で翻弄される村人の姿は痛々しい。本書はノンフィクションだが描写と文体はまさに小説のものであり、メルヴィルの『白鯨』の群像劇版といえる圧倒的な迫力に満ちた叙事詩を織り上げている。今年最高の読書時間を得た気分だ。2020/07/26

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