交雑する人類 - 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

個数:
電子版価格
¥2,640
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

交雑する人類 - 古代DNAが解き明かす新サピエンス史

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年05月05日 00時33分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 461p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140817513
  • NDC分類 469.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

“古代DNA革命” が私たちの過去と未来を変える!

いま人類史研究は飛躍的進歩を遂げつつある。その起爆剤となっているのが古代DNA革命だ。2010年ごろより、古代の骨から抽出した全ゲノムデータ解析による新発見ラッシュが続いている。
これまでの考古学や人類学の定説を次々に打ち砕き、人類の新たな歴史を浮かび上がらせているのだ。旧人類と交雑をくり返してきたホモ・サピエンスの進化の道すじや、私たちの遺伝子の中に息づく大昔の“ゴースト” の存在など、「人類」そのものの捉え方を根底からくつがえす衝撃の事実が明らかになりつつある。
世界におけるヒト古代DNAの半数以上を解析・発表してきたパイオニアが、初めて最新の成果をダイナミックに提示し、“新サピエンス史” の幕開けを告げる記念碑的名著。

目次
第1部 人類の遠い過去の歴史
 第1章 ゲノムが明かすわたしたちの過去
 第2章 ネアンデルタール人との遭遇
 第3章 古代DNAが水門を開く

第2部 祖先のたどった道
 第4章 ゴースト集団
 第5章 現代ヨーロッパの形成
 第6章 インドをつくった衝突
 第7章 アメリカ先住民の祖先を探して
 第8章 ゲノムから見た東アジア人の起源
 第9章 アフリカを人類の歴史に復帰させる

第3部 破壊的なゲノム
 第10章 ゲノムに現れた不平等
 第11章 ゲノムと人種とアイデンティティ
 第12章 古代DNAの将来

著者紹介
デイヴィッド・ライク 著
ハーヴァード大学医学大学院遺伝学教授。ヒト古代DNA分析における世界的パイオニア。2015年、「ネイチャー」誌で全科学分野における最も重要な10人のひとりに選ばれる(古代DNAデータ解析を産業規模の研究に発展させた功績により)。マックス・プランク進化人類学研究所のスヴァンテ・ペーボのもとで、ネアンデルタール人とデニソワ人のゲノムプロジェクトの中心的役割を担った後に、古代DNAの全ゲノム研究に特化したアメリカで初の研究室をハーヴァード大学で開設、人種の交雑を専門に研究し、歴史の中で人種交雑が中心的役割を担ってきた様々なケースを発見してきた。アメリカ科学振興協会ニューカム・クリーブランド賞、および革新的な研究に送られるダン・デイヴィッド賞(賞金約1億円)をペーボと共に受賞している(ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの交雑の発見により)。マサチューセッツ工科大学とハーヴァード大学の合同研究所であるブロード研究所アソシエイト、および、ハワード・ヒューズ医学研究所研究員。本書が初の著書となる。

日向 やよい 訳
翻訳家。東北大学医学部薬学科卒業。トンプソン『殺菌過剰!』(原書房)、レビー、フィシェッティ『新型・殺人感染症』(NHK出版)、スターンバーグ『ボディマインド・シンフォニー』(日本教文社)など翻訳書多数。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かんやん

35
古代ゲノムの解析手法の革新は、考古学や言語学、自然人類学の定説を覆し、論争に決着をつける。旧人類との交雑の確認ばかりではない。アメリカ先住民は遺伝的に東アジア人より北ヨーロッパ人とより近い。常識に反するが、そこから両者を仲介した過去のゴースト集団(古代北ユーラシア人)を推測する。そして、実際に発見されるのだ。ダイナミックな移住と交雑の痕跡が歴史を書き直す。西洋の先住狩猟民族と交雑した中東からの農耕集団は、やがて(5000年前以降)ステップの牧畜民に置き換わる。ストーンヘンジなどの巨石文化を残した人々は→2019/05/05

翔亀

31
【始原へ58】沖縄ものを読み続け、日本列島の人類の始原に思いを至らせ本書へ。DNA分析による人類史解明の驚くべき成果だ。私が理解していた人類史の常識は、人類共通の祖先はアフリカにいた、ということだ。ミトコンドリアDNAにより証明され、アフリカのイブ(=人類)が全世界に拡散した。しかしこれはあくまでゲノムのごく一部(20万分の1)のミトコンドリアDNAのはなし。今や、人間の全ゲノムが解読され、古代の人骨の全ゲノムが分析されて次々に人類史の新発見がされている、という。現在進行形のこの革命の全体像を、その↓2021/11/14

那由田 忠

23
外部からの侵入集団があると、男が次々と女に子供を産ませて交雑が進む。こうした歴史がDNAに痕を残すので、古代DNAとの比較分析により、集団の移動・交雑状況・人口規模まで明らかになる。考古学的事実と照合すれば、文化移動か人の移動か征服なのかもわかる。古代人骨からの抽出や多くのDNA収集で、客観的に古代人類の行動が解明されてしまうのだ。日本人は歴史が新しくて分析が遅れているが、南と北から入った人達の交雑の経緯がいずれ明らかになるだろう。固定化した人種の存在しないことが理解できる、とても刺激的な本である。2019/09/25

haruka

19
過去の地球には想像以上に多様な人類がいた。ゴースト集団と呼ばれる、まだ発見されていないがDNA的に存在が予測されている超旧人類(宇宙でいうところのヒモのようなやつ)。私たちはネアンデルタール人ともデニソワ人とも交雑し、その長所をもらって寒さと高地に適応し生き延びた。系統樹が見たいなどと考えていたことが馬鹿らしいほど、人類は複雑に交雑し、奪い合い、別れてはまた交わり。激しく移動し時には一気に消え去ってを繰り返してきたのだ。結局進化なんて偶然の結果でしかない。自分は自分の幸せだけ考えて短い人生を生きよう。2022/05/29

loanmeadime

18
世界の考古学や人類学の基礎的な知識に乏しいので、検索しながらの読書になりましたが、他の書物を読みに行こうとしなかったのは、本書の完結性を示すものと思います。しかし、何せ古代DNA研究というのは、ここ10年ほどのもので、現在進行中の古代DNA革命で得られている知見を誠実に紹介してくれているので、わかりやすい断言とかなく、注意深く読む必要があり、思いの他時間がかかりました。一定の頻度で起こるDNA中の変異が、ある種の時計になり、時代、地域の異なる複数の集団を比較することで、移動と交雑の様子がわかると・・・。2021/10/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13028970
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品