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出版社内容情報
NHK『ブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」』出版化。「罪を負わされた被告人のえん罪」と「自身に積もる心のおり」を雪ぐため司
内容説明
有罪率99.9%の壁に男を立ち向かわせたものは、何だったのか。大反響のNHKブレイブ勇敢なる者「えん罪弁護士」の書籍化。
目次
序章 破滅
第1章 何者
第2章 暗闘
第3章 毒
第4章 心
第5章 壁
第6章 立証
第7章 不屈
終章 理由
著者等紹介
佐々木健一[ササキケンイチ]
1977年、札幌生まれ。早大卒業後、NHKエデュケーショナル入社。ディレクターとしてNHKや民放の特別番組を企画・制作。ノンフィクションやコラムの執筆も行う。『ブレイブ 勇敢なる者「えん罪弁護士」』でアメリカ国際フィルム・ビデオ祭2017ドキュメンタリー部門シルバースクリーン賞、第54回ギャラクシー賞選奨、第33回ATP賞奨励賞を受賞。他、制作番組での受賞多数。主な著作に『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』(文藝春秋、第62回日本エッセイストクラブ賞)、『神は背番号に宿る』(新潮社、第28回ミズノスポーツライター賞優秀賞)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
182
凄い。この弁護士さんがとにかく凄い。それだけに悩みや問題も浮かんできますね。この国の警察や検事や裁判官は間違いが嫌いなのだろう(誰でもそうだと思うけれど)「ごめんなさい」が言えない立場なのか?弁護士だって、何故弁護?って思う事もしばしばだけれども・・「日本の刑事司法の健全化の一部を自分が担っていると自負している。多くの人に関心を持ってもらう」為に被写体になったと言い切る姿は孤高の人そのものだと感じた。冤罪弁護はボランティアじゃない。「私が生きている理由」と云う。生い立ちから引き込まれて読了した。凄いです。2018/08/17
鉄之助
90
「えん罪弁護士」今村核の強烈な個性に、引き付けられた。「日本の裁判所は、有罪であることを確認するところ」という刑法の権威、平野龍一・元東大総長の言葉が胸にズシリと響く。有罪率99.9%。「君のこれから歩もうとする道は、失望の連続だよ」と先輩弁護士に言われようと冤罪事件に突き進んだ、今村のパワーの源が静かに語られている。 2018/08/28
yomineko@猫と共に生きる
62
読み友様のろくせい様からのご紹介です。マックで一気読みでした。逮捕されれば有罪率99.9%。無罪は僅か0.1%。その0.1%に心血を注ぐ、執念の弁護士・今村核先生。この方の様な弁護士さんが増える事を望みます。痴漢の冤罪率は高い様ですね。私が男性で「痴漢です!」と言われたら「あなたなんかに興味はないから触らないです!」って言いそうです。ガツンと言えばいいのに、、、男性、優し過ぎます。先生の他の著書も読みたいです。2021/07/17
Kurara
50
★3.5 冤罪弁護士。有罪率99.9%の日本の司法において淡々と向き合う姿勢がすごい!日本の警察は本当にこんな取り調べを行っているのか。そちらの方興味がわいた。 【70】2018/09/11
あじ
46
一度起訴されれば有罪判決99.9%。そんな日本の現状にあって“えん罪”を科学的に証明し、無罪を勝ち取ってきた弁護士がいる。十分な報酬の確約もなく逆転無罪の保証もない、彼の原動力はどこにあるのか。黒い法服に余地ないガベル(小槌)を持たせない。確実な決定打だけを響かせて。◆私は以前「再審請求」に署名をするため、ある事件の概要を徹底的に調べ上げた事がある。第三者である私を突き動かしたもの─。釈放のニュースに握り拳を突き上げたのは、数年後だった。2018/08/22