内容説明
誰もが願う「より健康に、より長く生きたい」という希望。最新のバイオテクノロジーに根ざす現代医療は、その願いを着実に実現しつつあります。しかし、ただ望むままに進んで行くならば、私たちはやがて「いのちをつくり変える」領域に踏み込んでしまうのではないか―生命科学と深く結びついた現代、そして未来を生きるための、新しい“いのちの倫理”のあり方を一緒に考えていきましょう。
目次
序章 生命科学の“夢”と“限界”
第1章 身を“改造”すれば幸せに?―治療を超えた“エンハンスメント”
第2章 「理想の子ども」を選べるなら―出生前診断と“産み分け”
第3章 いのちをつくり変えてもいいですか?―iPS細胞と再生医療の夢
第4章 「すばらしい新世界」には行きたくない?―ある未来予想図
第5章 「いのちは授かりもの」の意味―マイケル・サンデルが問いかける
第6章 小さないのちの捉え方―「中絶」といのちの始まりの倫理
第7章 つながりのなかに生きるいのち―「脳死」に見る死生観
終章 個のいのち、つながるいのち
著者等紹介
島薗進[シマゾノススム]
1948年東京都生まれ。東京大学文学部宗教学科卒業。同大学院人文科学系研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院人文社会系研究科名誉教授。現在、上智大学神学部特任教授、同グリーフケア研究所所長。主な研究領域は、近代日本宗教史、比較宗教運動論、死生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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5 よういち
ニッポニア
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樋口佳之
makimakimasa