出版社内容情報
モノとサービスが無料になる!テクノロジーの進展により、モノをひとつ追加で作るコスト(限界費用)は限りなくゼロに近づいている。世界的な評論家が、経済パラダイムの大転換と未来展望を描く。
内容説明
いま、経済パラダイムの大転換が進行しつつある。その原動力になっているのがIoT(モノのインターネット)だ。IoTはコミュニケーション、エネルギー、輸送の“インテリジェント・インフラ”を形成し、効率性や生産性を極限まで高める。それによりモノやサービスを1つ追加で生み出すコスト(限界費用)は限りなくゼロに近づき、将来モノやサービスは無料になり、企業の利益は消失して、資本主義は衰退を免れないという。代わりに台頭してくるのが、共有型経済だ。人々が協働でモノやサービスを生産し、共有し、管理する新しい社会が21世紀に実現する。世界的な文明評論家が、3Dプリンターや大規模オンライン講座MOOCなどの事例をもとにこの大変革のメカニズムを説き、確かな未来展望を描く。21世紀の経済と社会の潮流がわかる、大注目の書!
目次
市場資本主義から協働型コモンズへの一大パラダイムシフト
第1部 資本主義の語られざる歴史(ヨーロッパにおける囲い込みと市場経済の誕生;資本主義と垂直統合の蜜月;資本主義のレンズを通して眺めた人間の本性)
第2部 限界費用がほぼゼロの社会(極限生産性とモノのインターネットと無料のエネルギー;3Dプリンティング―大量生産から大衆による生産へ;MOOCと限界費用ゼロ教育;最後の労働者;生産消費者の台頭とスマート経済の構築)
第3部 協働型コモンズの台頭(コモンズの喜劇;協働主義者は闘いに備える;インテリジェント・インフラの規定と支配をめぐる争い)
第4部 社会関係資本と共有型経済(所有からアクセスへの転換;社会関係資本のクラウドファンディング、民主化する通貨、人間味ある起業家精神、労働の再考)
第5部 潤沢さの経済(持続可能な「豊穣の角」;生物圏のライフスタイル)
著者等紹介
リフキン,ジェレミー[リフキン,ジェレミー] [Rifkin,Jeremy]
文明評論家。経済動向財団代表。欧州委員会、メルケル独首相をはじめ、世界各国の首脳・政府高官のアドバイザーを務めるほか、TIRコンサルティング・グループ代表として協働型コモンズのためのIoTインフラ造りに寄与する。ペンシルヴェニア大学ウォートンスクールの経営幹部教育プログラムの上級講師。『ヨーロピアン・ドリーム(The European Dream)』はCorine International Book Prize受賞
柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。早稲田大学・Earlham College卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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