内容説明
七世紀初め、飛鳥時代の舒明天皇の治世から、八世紀半ば、奈良時代までの百三十年間の歌およそ四千五百首が収められた日本最古の歌集『万葉集』。五七調で紡がれる定型詩は、いかにして成立したのか?額田王、柿本人麻呂、大津皇子、山部赤人、大伴旅人、山上憶良、大伴家持…。大きく四期に分けられる作風の変化を代表的歌人の歌でたどりながら、日本人の心の原点を探る。書き下ろし特別章「相聞歌三十首選」収載!
目次
第1章 言霊の宿る歌(巻頭の歌―豊作を予祝する帝王の歌;万葉集の時代 ほか)
第2章 プロフェッショナルの登場(蒲生野の宴;万葉集第二期―大君は神にしませば ほか)
第3章 個性の開花(万葉集第三期―三十五年後の吉野讃歌;都市生活と“個”の誕生 ほか)
第4章 独りを見つめる(万葉集第四期―感覚を表現する歌人‐大伴家持;越中守と「山柿の門」 ほか)
ブックス特別章 相聞歌三十首選
著者等紹介
佐佐木幸綱[ササキユキツナ]
1938年東京都生まれ。歌人。早稲田大学大学院修士課程修了。河出書房新社「文藝」編集長を経て早稲田大学教授。2009年より同名誉教授。2011年より「心の花」主宰。2008年より日本芸術院会員。歌集に『群黎』(第15回現代歌人協会賞・青土社)、『瀧の時間』(第28回迢空賞・ながらみ書房)、『ムーンウォーク』(第63回読売文学賞・ながらみ書房)などがあり、「男歌」の歌人として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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