ピレネーの城

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ピレネーの城

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140815977
  • NDC分類 949.63
  • Cコード C0097

内容説明

1970年代、学生時代をともに過ごし、愛し合い、認め合っていたスタインとソルルン。ところが、ある“出来事”をきっかけに、突然の別れがやってくる。30年の歳月が流れ、思い出のホテルで、偶然に再会するふたり。離れていた時間を埋めるかのように濃密なメールのやりとりが始まる。なつかしさ、せつなさ、苦い思いを胸にふりかえる青春の日々。ふたりは、たがいに片時も忘れることのなかった“愛”を確認していく。そしていつしか、封印していたあの“出来事”の核心へと話が及んだとき…人生を操るのは“運命”なのか“偶然”なのか。衝撃のラストに心震えるおとなの哲学ミステリー。

著者等紹介

ゴルデル,ヨースタイン[ゴルデル,ヨースタイン] [Gaarder,Jostein]
作家。1952年ノルウェー、オスロ生まれ。高校で哲学を教えるかたわら執筆した『ソフィーの世界』が世界各国で驚異的なベストセラーとなる。その後、作家活動に専念。夫人のシーリ・ダンネヴィクとともに環境と持続可能な開発に貢献した人や組織に授与する「ソフィー賞」を設立

畑澤裕子[ハタサワユウコ]
翻訳家。上智大学大学院文学部ドイツ文学科博士後期課程修了。現在、大学でドイツ語担当非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

24
何があったかは、最初からほぼ想像がついていましたが、当事者の二人のメールを読んでいると、あれ、違ったかな? 罪の意識より、若かりし頃の思いでに浸りすぎてはいないか? ソルルンさんの性格にも共感出来ず、スタインさんの図々しさにも驚きました。 追悼式に出たり、娘さんに冗談を言って笑わせる? ご主人のニルス・ペッテルさんがお気の毒でした。 読後感が悪かったです。2014/08/15

アリ子

8
男性側の理屈っぽいメールを読むのが苦痛だったけれど、こんな展開になるとは!最後は驚きだった。読み終えてから派手派手な装丁に見入って納得した。2013/11/11

参謀

7
『ソフィーの世界』で有名なゴルデルの新作です。『カードミステリー』で自分の読書感を一新してくれたので、ゴルデル作品は全部読んでいます。本作は30年前にあることがきっかけで別れてしまった男女が、再び巡り合い、その二人のメールのやり取りが書かれています。作者が環境保護活動に力を入れているのか、前半200ページは環境や宇宙のことなど(つらかった…)、残り100ページでは30年前に起こった事件+魂について書かれています。大雑把にいうと唯物論と唯心論の論争でした。物語としても???が多く、謎でしたね。。2013/11/25

るりこ

6
ヨースタイン・ゴルデルの作品は大好きだ。でも前半部分は、こけもも夫人?なにそれ?なかなか明かされず、少々退屈を感じてしまった。後半明かされていく部分で一気に加速。最後はまさか、もしかして…!?退屈とは言いつつも、様々な事象の捉え方や考え方の違いをこんな風に描くゴルデルの作品はやっぱり好きだ。2013/09/11

kappa

4
何ともすっきりしない結末。30年前の事件についても今一つはっきりしないまま終わる。同じ物事に遭遇しても立場や考え方の違いによってそれぞれの解釈は異なるということだろう。 ノルウェーの地名に全く馴染がないため分かりづらく感じた。いつかノルウェーに行ってみたいと思った。2013/05/03

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