内容説明
科学が進歩し、キリスト教的世界観が崩れ始めた十七世紀、「理性賛美」の声が高まった。そのような風潮のなかで、フランスの哲学者・数学者のパスカルは、自然科学とともに宗教と信仰の研究に打ち込む。「人間は一本の葦にすぎない。自然の中でも最も弱いものの一つである。しかし、それは考える葦なのだ」。人間の理性に基づく現代文明の脆さが露わになったいま、「考える」とは何かを探る。
目次
はじめに 誰が読んでも答えが見つかる万能書
第1章 人生は選択の連続だ!
第2章 もっと誰かにほめられたい!
第3章 生きるのがつらいのはなぜ?
第4章 人間は考える葦である
ブックス特別章 もっと『パンセ』の言葉
寄稿 世界は常に更新されている。だから考え続けなければならない(福岡伸一)
著者等紹介
鹿島茂[カシマシゲル]
1949年神奈川県横浜市生まれ。フランス文学者、明治大学国際日本学部教授。東京大学文学部仏文科卒業、同大学院人文科学研究科博士課程修了。共立女子大学教授を経て、2008年より現職。専門は19世紀フランス文学。1991年『馬車が買いたい!』(白水社)でサントリー学芸賞、96年『子供より古書が大事と思いたい』(青土社)で講談社エッセイ賞、99年『愛書狂』(角川春樹事務所)でゲスナー賞、同年『職業別パリ風俗』(白水社)で読売文学賞評論・伝記賞を受賞するなど著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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