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内容説明
これから、どこへ向かうか。いま、思想の巨人に学ぶ。
目次
第1章 日本はどこへゆくのか―福澤諭吉と中江兆民(「文明」と向き合う;民主主義への挑戦;福澤と兆民のアジア認識;ふたりの晩年)
第2章 自由民権東北で始まる(自由民権の息吹、福島に生まれる;福島・喜多方事件の悲劇;自由民権運動の「地下水脈」)
第3章 森と水と共に生きる―田中正造と南方熊楠(足尾銅山鉱毒事件と田中正造;南方熊楠と神社合祀反対運動;谷中学から水俣学へ)
第4章 非戦と平等を求めて―幸徳秋水と堺利彦(非戦思想が生まれるまで;幸徳秋水の思想の変化;大逆事件;その後の堺利彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
肉尊
73
以前、獄中の菅野スガが幸徳秋水の無実を訴えるべく記者に宛てた「針文字書簡」の実物を見たが「この方だけはお救い下さい」というスガの愛が感じられた。番組に触発され、幸徳秋水ゆかりの高知の中村に赴き、顕正会の会長にお話を聞きにいこうとしたが連絡がつかず、中村にある本屋を片っ端からあたってみたが、幸徳関連の書籍は皆無だった。幸徳亡き後は、堺利彦が社会主義者の居場所を残してくれていた。彼らは日本のマルクス・エンゲルスの如し。「できないから、やらない」のではなく「やる」。これが幸徳の残してくれた何よりもの財産だと思う2023/01/13
壱萬参仟縁
4
福澤諭吉先生の演説館でのスピーチ。多事争論。現代日本は、福澤先生の社交をどうとらえたらいいのか。フェイスブック(FB)などで人脈が拡張して、友達の友達は面識がないが、その人にも「いいね!」とコメントができる仕組みとなっている。FBの弊害は『新潮45』10月号の記事にあったが、一身独立を志向してこれなかった。理由は長いものには巻かれろとか、洗脳されやすい国民性だったりしたから。日本人というものは、身近なペットを本当は支配したり、ストレスのはけ口やDVも児童虐待もその延長かもしれぬ。いじめの根源がここにある。2012/10/29
takao
3
ふむ2020/11/06
ひかりパパ
3
3・11以降にこの番組が放送された点に製作者の意図がある。田中正造の残した言葉ーー真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべしーーは、まさに原発事故を予見していたと言わざるを得ない。 現代の文明のありように問題提起をしている言葉だ。2013/03/31
y-k-057
2
明晰に、興味深くそして非常に重要な日本の思想史を教えてくれる一冊。2014/02/04




