内容説明
経営学の書として異例の一〇〇万部を突破した『マネジメントエッセンシャル版』。事業における目的を明確に捉え、人と人とがともに働くことの真髄を語りかけるドラッカーの方法論は、平凡でありながら常に新しい言葉として、多くの組織人を支え続けている。誰もがマネージャーたり得る時代、私たちに求められる資質とは何か。ドラッカー経営学の集大成であり、かつ珠玉の生き方論としての性格も併せ持つ同書から、これからの社会を生き抜くための“術”を身につける。
目次
はじめに 『マネジメント』が感動を与えるわけ
第1章 社会のための「マネジメント」
第2章 人こそ、最大の資産
第3章 誰もがマネージャーになれる
第4章 ドラッカーが見据えた未来
対談 上田惇生×岩崎夏海―今こそ、イノベーションのとき
著者等紹介
上田惇生[ウエダアツオ]
1938年埼玉県生まれ。64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、ものつくり大学教授(マネジメント、社会論)を経て、同大学名誉教授、立命館大学客員教授。ドラッカー学会を設立して初代代表となる。ピーター・F・ドラッカー教授(1909‐2005)の主要著作のすべてを翻訳。ドラッカー経営思想の普及によりベスト・リスクマネジャー・オブ・ザ・イヤー2001(リスクマネジメント協会)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アルキメデス
15
人は忘れていく。心に留めおきたい事も大事だと思っている事も時に忘れていく。だから度々反芻して咀嚼して味を確かめる。いや、大事な事を忘れてしまうのは自分の特徴、他の人も同じみたいなこと言って巻き込み事故を起こしてはだめだな。 ドラッカー本はこれまでに数冊読んでる。悩んだり考え方にビタミンと栄養剤が必要だなって感じた時に繰り返し読むようにしている。そして読むたびに発見がありストンと気持ちに落ちていく言葉がある。この本もページ数は少ないものの読了後ユンケル黄帝液を飲み干したみたいなエネルギーみなぎる自分がいた。2025/01/15
uD
13
原著への足掛かりとして。似た意図の書籍は数多あれどやはり上田さんだろうと考え本書を手に取りました。政治三部作から経営三部作を出版した後、世に送り出された集大成とも言える『マネジメント』。それは単に利潤を増やすためのノウハウ本でなく、“人間を幸せにする社会の構築”を目指し考え続けた末辿り着いた結論としての“企業・組織の在り方を示す方法論”であることがよくわかりました。だからこそ彼の思想は多くの人々の心を捉えてやまないのだと。ドラッカーは本当に深く深く“思考”する人だったんですね。近々原著にも触れてみます。2021/01/17
かず
12
マネジメント。さぁ、これは誰がするものでしょう?私は「皆がするもの」だと思っています。以前の職場で「しかるべき人が」と声高に言う高齢職員がおりましたが、私は「だから成果が上がらないのだ」と思ったものです。マネジメントは目的、目標の達成の為に行うものです。それは出来るだけ大きい方が良いと私は思います。例えば、地域の為、社会の為、国の為、人類の為、地球の為・・・等。そうすれば、自然に出来るものだと思います。現代の日本でなぜ物事が進まないのか。それは、皆が自分の事しか考えていないから。そう思えてなりません。2024/11/18
としP
7
ドラッカーの基本的な思想を知れたのが良かった。資本主義も共産主義も人を幸せにしてくれない。マネジメントが幸せにしてくれるのだ。マネジメントは人を中心に据えている。ドラッカーが日本が好きな理由が分かる。ただ、今、日本は今のままの雇用環境ではやっていけないのも事実だけど。2019/10/09
Lagavulin
5
マネジメント エッセンシャル版を読む前の予習に読みました。この本ではドラッカーの人となりが分かって良かった。2021/09/24