NHKさかのぼり日本史〈8〉室町・鎌倉“武士の世”の幕開け

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NHKさかのぼり日本史〈8〉室町・鎌倉“武士の世”の幕開け

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  • サイズ B6判/ページ数 121p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140814925
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。朝廷と決別をはかった武門の覇者―彼らはいかにして「真の統治者」となりえたか。1392年→1336年→1253年→1180年と“学び”によって成長した武士の姿を見る。

目次

第1章 足利義満「日本国王」の権力―1392年(明徳3年)(公家を遇して武士の成熟をはかる;公家を凌駕する存在へ;「祭祀権」と「課税権」を奪う;なぜ相国寺は御所の北につくられたか;「象徴天皇制」をつくった男)
第2章 足利尊氏「京都」に挑む―1336年(建武3年)(得宗専制と幕府の揺らぎ;御家人の不満が幕府を倒した;時代錯誤の新政と武士の不満;武士の意を汲んだ反逆;尊氏がとった「京都」という選択;足利尊氏の光と影)
第3章 北条時頼万民統治への目覚め―1253年(建長5年)(武士は危険な収奪者だった;支配して気づいた己の未成熟さ;統治者への道を示した「御成敗式目」;時頼の「撫民政策」の背景;貴族には生まれなかった撫民という「思想」)
第4章 源頼朝「東国」が生んだ新時代―1180年(治承4年)(「イイクニ」つくろう?;暴力装置としての武士;清盛が先鞭をつけた武家政権;頼朝の挙兵と武家政権の誕生;「源平合戦」ではない;「武士の都」鎌倉;主従関係の整理と朝廷との決別;武士の「学び」とは)

著者等紹介

本郷和人[ホンゴウカズト]
1960年東京生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学文学部卒業後、同大学大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事し、日本中世史を学ぶ。専攻は日本中世政治史・古文書学。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

樋口佳之

15
私は、武士が統治者となるためには、この「撫民」という考え方を受け入れ、武士が質的に変化をすることが絶対に必要な条件だったと考えています。/武士が支配者に成長していく中でこの思考を身に付けていくというのはわかるけど、それまでの公家には撫民の思考はなかったというのはちょっと疑問。2018/03/29

アキ

6
平清盛や源頼朝が目指したとされる「武士の世」。それぞれの違いや、その実体を知りたくて、まずは終章を読む。そこでは、鎌倉時代以前の武士を描いた「男衾三郎絵詞」に驚嘆!門の外を通りがかっただけで、女子供の区別なく、馬場の柵に据える生首とする、残虐きわまりない武士の姿が、そこにはありました!思わず、大河ドラマ開始時にあった「映像が汚い」という批判を思い出し、現実と虚構のさらなるギャップに思い至りました。そんなことからも、のちの時代には「官僚」としてのイメージもある「武士」の変遷に、さらに興味がわいてきます。2012/12/10

takizawa

4
農民から身勝手に財産を取り立て(=収奪)する存在だった武士が,統治者(行政官)としての徳を身に付けていく過程がストーリー仕立てに描かれている。足利尊氏が鎌倉を離れ京都に政権を置いたのは,京都が長い間政治・経済の中心地であり,京都に進出することで,蓄積された情報や経験,真の統治者となるための要件を学ぶことができると考えたため。2012/04/21

amabiko

2
録画していた番組を見た後に読み始めたので、わかりやすく読めた。第1章:学生時代に興味深く読んだ今谷明『室町の王権』の説が、今では批判を受けているのだとか。本書は一般向けゆえその批判がどのようなものかが曖昧。巻末参考文献を読めばよいのか。第3章:武士は元々「暴力団」だということはぼんやり承知していたが、「撫民」思想の浸透により「統治者」へと脱皮する。ナルホド。第4章:「幕府」は元来近衛大将の唐名で、政治組織を意味するようになったのは江戸中期以降のこと。必ずしも征夷大将軍とは結びついていないというのは驚き。2017/05/04

Go Extreme

1
足利義満「日本国王」の権力・1392年:公家→武士の成熟 公家を凌駕する存在 祭祀権・課税権を奪う 象徴天皇制 足利尊氏京都に挑む・1336年:得宗専制と幕府の揺らぎ 御家人の不満 時代錯誤の新政と武士の不満 足利尊氏の光と影 北条時頼ー万民統治への目覚め・1253年:武士≒収奪者 御成敗式目 時頼の撫民政策 撫民という思想 源頼朝ー東国が生んだ新時代・1180年:暴力装置としての武士 清盛が先鞭をつけた武家政権 頼朝の挙兵と武家政権誕生 源平合戦 武士の都・鎌倉 主従関係の整理と朝廷との決別 武士の学び2024/02/12

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