NHKさかのぼり日本史〈4〉明治「官僚国家」への道

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NHKさかのぼり日本史〈4〉明治「官僚国家」への道

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  • サイズ B6判/ページ数 131p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140814888
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0321

内容説明

歴史には時代の流れを決定づけたターニングポイントがあり、それが起こった原因を探っていくことで「日本が来た道」が見えてくる。急速な近代化を果たした明治期の日本―その国家運営の中核を担ったのが「官僚」だった。1889年→1881年→1873年→1871年の指導者の“信念”に裏打ちされた政策を見る。

目次

第1章 帝国憲法・権力の源泉―1889年(明治22年)(官僚と官僚制;個から組織へ;伊藤博文の欧州「憲法調査」;太政官内閣から近代内閣制へ;国家の「須要」に応える帝国大学;大日本帝国憲法と行政;その後の官僚たち)
第2章 十四年の政変・近代化の分岐点―1881年(明治14年)(土蔵に眠る憲法;よろしく内治をととのえ国力を養う;自由民権の季節;豪農と学術講談会;大隈重信と福沢諭吉;明治十四年の政変;近代化の方向と速度)
第3章 巨大官僚組織・内務省―1873年(明治6年)(役所のなかの役所を率いた男;明治六年の政変;内務省設立;産業振興プロジェクト推進本部;殖産興業事業;士族の反乱;大久保の悲劇)
第4章 岩倉使節団・近代化の出発点―1871年(明治4年)(二つの国家的課題;岩倉使節団の使命;全権委任状をもっているのか;イギリスが富強であるゆえん;近代化路線の確定;意見を届ける)

著者等紹介

佐々木克[ササキスグル]
1940年秋田県生まれ。京都大学名誉教授・博士(文学)。立教大学大学院博士課程修了。京都大学人文科学研究所助教授を経て1988年に同研究所教授。2004年に京都大学を定年退職後、11年3月まで奈良大学教授。日本近代政治史を専門とし、とくに大久保利通の研究で知られる。著書に『大久保利通と明治維新』(吉川弘文館、吉田茂賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takizawa

7
官僚国家がどのように形成されたのかという観点から明治初期の歴史を振り返った本。征韓論争は「権力をめぐる政争ではな」く,大久保利通が西郷隆盛を大切に思い続けたことを示す記述が新鮮だった。2011/11/23

ブナ太郎

5
日本の近代国家に至るまでの過程を、主に大久保利通に焦点を当てて、解説している。中でも、印象的だったのは、西郷隆盛が政府を去ることになった政変が、決して権力闘争ではなかったということだ。ほかにも、大久保が、ドイツの鉄血宰相ビスマルクを「ビスマルク先生」と呼び、手本にしていたことなど、ただの歴史の出来事の羅列に終わらない歴史の実情を知ることができて、面白かった。図らずも、「るろ剣」を読みたくなってしまった。その理由は、読んだ人にはわかるだろう…。大久保さん…(涙)。大久保ファン必須の書です。2012/03/24

ごる

3
明治時代は近代化が進んだ時代であるが、その中核をになったのが官僚でしたよん。という本。その官僚制がどのように形成されていったのかというのを大日本帝國憲法から岩倉使節団にさかのぼりながら解説している。分かりやすかった。なんとなく明治がつかめてきた感がある。2015/08/24

takuchan

3
三傑(木戸、西郷、大久保)の相次ぐ死は、個の時代から組織(藩閥、政党、官僚制度)の時代への転換を決定づけた。/ 大久保→伊藤を中心に現代に繋がる官僚制度の設立の道を見ていく。この本を読むと大久保利通が好きになるなぁ。イギリスの文明開化を目の当たりにした際、寡黙になり円形脱毛症になったというエピソードも大久保の性格を物語っている。2014/11/04

きらきらり

2
近代日本の礎を築く上で官僚が果たした役割が理解できた。2014/03/17

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