内容説明
博物館には、別の顔がある。展示室の裏側に縦横に広がる巨大な迷路、人目に触れることのない秘密のコレクション、繭のような小部屋で一心不乱に研究にのめり込む人々。なかでも世界最大級の大英自然史博物館には、ここでしか通用しない大原則がある。いわく、「なにものも永遠に捨ててはならない」「おしゃれをしてはならない」「粗忽者と言われるくらいがよい(研究以外では)」。古生物学の世界的権威である著者が、30年間を過ごした古巣の素顔と、そこに生息する浮世離れした住人たちの姿を、軽妙な語り口で綴った「大英自然史博物館全史」。
目次
第1章 舞台裏への入り口
第2章 「分類」との闘い
第3章 雄弁な化石たち
第4章 恵みの動物界
第5章 美しき植物劇場
第6章 小さなつわものども
第7章 眠れる原石
第8章 「ノアの方舟」の軌跡
第9章 変わりゆくミューズたちの館
著者等紹介
フォーティ,リチャード[フォーティ,リチャード][Fortey,Richard]
1946年生まれ。古生物学者。長年勤めた大英自然史博物館古無脊椎動物部門主席研究員を2006年に退任。英国古生物学会会長、ロンドン地質学会会長、ブリストル大学科学技術公衆理解担当客員教授などを歴任。ロイヤル・ソサエティ会員。マイケル・ファラデー賞など数々の学術賞を受賞。専門はオルドビス紀の三葉虫と筆石類の進化・生態・体系学
渡辺政隆[ワタナベマサタカ]
サイエンス・ライター。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。独立行政法人科学技術振興機構、科学コミュニケーションスーパーバイザー。日本大学芸術学部、奈良先端科学技術大学院大学、和歌山大学の各客員教授を兼務
野中香方子[ノナカキョウコ]
翻訳家。お茶の水女子大学教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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