血のジレンマ - サンデーサイレンスの憂鬱

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814703
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0075

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

急いで突厥

38
初年度産駒がクラシックを席巻してから自身が亡くなるまでリーディングサイヤーとして君臨し、亡くなった後も後継種牡馬が血統を繁栄し続けるサンデーサイレンス。その血がもたらした革命と晩年の最高傑作といわれるディープインパクトを巡る環境についての考察。それを80年代の欧州におけるノーザンダンサー、米国におけるミスタープロスペクターの血統の繁栄と推移から日本のサンデー血統の未来を憂い、世界にサンデーの血統の輸出をすべきだとの提言。最後に現代の若者に対してのスティゴールドの成功を通してのエールで締めくくっている。2013/06/24

ライアン

13
普段自分が感じていること。サンデーサイレンス系が日本の競馬界を席巻したことで、大手とそれ以外の格差は広がり、小規模牧場は淘汰され(特にオーナーブリーダーなど)、同じような血統の馬ばかりが勝つ。その2つによって個性が失われ競馬がつならなくなったと。オグリキャップのようなマイナーな血統の馬が活躍なんてのも競馬の面白さだったのに、そんんなこともなくなった。ということが書かれていて「確かに!」と思った。2015/09/23

手押し戦車

13
馬は血統により強くなったりするが遺伝子の配合は全て親の長所を貰うわけでは無い。一つの血統でどんどん交配させると血縁が近くなり出来の良し悪しにか変わらず新たな血縁が見向きもされずダイヤの原石も捨てる可能性が出る。馬もそうだけどベンチャー企業も先人の長所を取り入れて事業を起こすが全てが成功するとは限らない。最期はどんな血統、ベンチャーでも数で勝負しないと次の世代に残せる遺伝子は育たない。利己的な遺伝子は実は利他の才能を伸ばす!遺伝子とは短所を中和し長所を最大に伸ばせる様にプログラムされてる利己的な構造だ!2014/04/28

紫羊

10
種牡馬として日本に迎え入れられ、時を置かずに産駒たちの活躍が始まり、あっという間に日本競馬界を世界レベルに引き上げたサンデーサイレンス。現役時代は偉大な戦績にもかかわらず、彼に愛情深く接した関係者が少なかったことに驚く。そのおかげでもあって日本に来ることになって、晩年は激しい人嫌い馬嫌いも少し和らぎ、結果的にサンデー自身も幸せだったと思いたい。2019/04/21

ライアン

8
久しぶりに再読。本書が書かれたのはディープインパクト産駒やオルフェーヴルがデビューする前だが、刊行後更にサンデーの孫やひ孫が活躍するようになった。でもロードカナロア産駒の活躍を見ると徐々にミスプロ系へ主流がシフトしつつあるのかな 2021/02/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3061933
  • ご注意事項