内容説明
文豪・森鴎外の処女作にして最高傑作『舞姫』。主人公が打ち捨てた美少女エリスの実像については謎が多かった。鴎外が遺した「埋もれた遺品」をはじめとする新たな物証をもとに、今まで知られていなかった人物像に迫る。それは百二十年前の儚い恋をたどる旅となった…。
目次
はじめに 鴎外の現在
第1章 鴎外の恋人とは誰か(モノグラムの発見;鴎外とは誰か ほか)
第2章 アンナとルイーゼとエリーゼの物語(マグデブルクの教会でアンナは洗礼を受けた;私たちの祖母は、ルイーゼです ほか)
第3章 洋上、ふたりづれ(鴎外、「逐客」となる;前舟に郎 後舟に儂 ほか)
第4章 『舞姫』はなぜ書かれたか(恋人来日;別れ―モノグラムは残った ほか)
著者等紹介
今野勉[コンノツトム]
テレビディレクター、演出家、脚本家。1936年秋田県生まれ。59年ラジオ東京(現・東京放送)入社、「土曜と月曜の間」「七人の刑事」などのドラマの演出にたずさわる。70年にテレビマンユニオンを創立し、「遠くへ行きたい」「海は蘇る」などを演出。76年に森鴎外を主人公にしたドラマ「獅子のごとく」の演出を手掛けたことが、本書執筆の契機となる。NHKスペシャル「こころの王国・童謡詩人金子みすゞの世界」で95年度芸術選奨文部大臣賞受賞。他にイタリア賞、放送文化基金賞個人賞など受賞多数。98年の長野冬季オリンピック開・閉会式のプロデューサーを務めたことでも知られ、現在はテレビマンユニオン取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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