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日本海海戦 悲劇への航海〈下〉バルチック艦隊の最期

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  • サイズ B6判/ページ数 293p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140814406
  • NDC分類 210.67
  • Cコード C0031

内容説明

日本の巧みな情報戦に翻弄される、ロジェーストヴェンスキー提督。ツァーリの優柔不断に振り回され、マダガスカルのノシ・ベとインドシナのカムラン湾で貴重な時間を無駄にしてしまう。やがて、ウラジオストクを目指すバルチック艦隊は、対馬海峡で連合艦隊と激突する。わずか数時間の戦闘で趨勢の決した日本海海戦。バルチック艦隊は、敗れるべくして敗れたのか。連合艦隊は、勝つべくして勝ったのか。日露両国のその後の明暗を分けた戦いで、何が起きたのか。戦闘の過程をこれまでにない視点から描き出し、敗れたロシアの苦悩を活写する。

目次

第2部 遅延(承前)(インド洋を越えて;ネボガートフを待つ;全速前進)
第3部 戦闘(敵はそこに;提督に続け;だらしない老いぼれ;私を海に投げ捨てろ;すぐに戻ってくる;辱めを受けたロシア人)

著者等紹介

プレシャコフ,コンスタンティン[プレシャコフ,コンスタンティン][Pleshakov,Constantine]
ソビエト科学アカデミーで博士号取得。1995年まで地政学センター所長。プリンストン大学、オスロのノルウェー・ノーベル・インスティテュートの特別研究員。98年から、マウント・ホリオーク・カレッジの国際関係論客員教授。現在、マサチューセッツ州アムハースト在住

稲葉千晴[イナバチハル]
早稲田大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程修了。名城大学都市情報学部教授。専門は国際関係論(国際政治史)、特に日露関係史、北欧研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Lila Eule

4
坂の上の雲でもロジェストヴェンスキーの苦悩を知りましたが、ロシア人の書いた本書で情状がよくわかりました。皇帝への忠誠、官僚や貴族の堕落への嫌悪、だらしない将官への怒り、軍人としての気骨等々の複雑な苦悩がもうひとつの悲劇であると作者はいいたいのでしょう。捕虜の尊厳を守る対応、東郷の見舞い、シベリアでの革命気運の熱烈歓迎、家族愛、司令官として自分に課した責任の取り方、みごとなロシア軍人の物語でした。救いようのない堕落した時代に格闘した軍人像は、坂の上の雲を見上げる軍人の後の時代にやってくる境遇かも知れません。2015/06/02

かば◎

0
図書館本。艦隊はついに極東に到着し、日・連合艦隊と戦闘に入る。戦闘の経過はこれまでの諸書籍に比べ分量は多くないが、これはそもそも主力艦のほとんどが沈められてしまい、ロシア側の資料があまりないからだけでなく、この本の中では「ほぼ必然的にもたらされた終末」に過ぎないからとも言えそう。ただし、練度・命中精度の差だけでなく、下瀬火薬を用いた新型砲弾の威力についての記述は詳細。また連合艦隊が「T字戦法」に持ち込もうとすることは、もともと世界の専門家の間では共通見解だったとの記述は興味深い。2023/01/08

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