出版社内容情報
「シンクロでオリンピックに出る!」交通事故で瀕死の重傷を負ったベッドの上で、少女は祈りをこめて「夢ノート」に綴ります。日々の目標を「夢ノート」に記し、1つ1つそれをかなえていった彼女に、17年後ついに奇跡が……。
内容説明
失明の危機、三半規管の損傷でまっすぐ泳げない、ましてや水中での倒立や回転は不可能。顔には傷が残り「フランケン」と呼ばれた。―「シンクロでオリンピックに出る!」交通事故で瀕死の重傷を負った少女は「夢ノート」に綴る。
目次
1 悪夢の交通事故
2 記憶にない記憶
3 入院生活の影と光
4 「夢ノート」で越えた壁
5 家族の絆
6 花開く青春の日々
7 さよなら、シンクロ!
8 「夢ノート」復活!
9 目指せ、北京オリンピック!
10 夢のオリンピック
著者等紹介
石黒由美子[イシグロユミコ]
1983年生まれ。愛知県名古屋市出身。小学校3年でシンクロナイズドスイミングを始める。2002年愛知県立日進高校卒業、2007年愛知教育大学教育学部初等教育教員養成課程卒業、2009年愛知教育大学大学院教育学修士課程修了。2009年4月より神戸大学大学院博士課程後期課程人間発達環境学研究科人間行動専攻在学中、並行して現在、兵庫県西宮市立香櫨園小学校、大阪府高槻市医師会看護専門学校で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KTakahashi
5
ノウハウ本と思い手にした本でしたが,違いました。人のもつ力を思い知りました。そこまでできるのか。日記は後ろ向き。夢ノートは前向きでした。2017/11/01
けんとまん1007
5
驚き!の事実。人が持っている可能性を信じたくなる。オリンピックの日本代表になるくらいの方なので、持っている能力は高い筈だが、それだけではここには到達できないと思う。まさに九死に一生をえた状況からを考えると、ご本人の意思や考え方だけでなく、周囲の人たちのサポートもその重要性を感じざるを得ない。そして、常に前向きであることの積み重ねが、一つの大きな結果に繋がるのだということ。そして、自分の思いを紙に書くということの意義も痛感した。今度、ご本人に講演をしていただくのだが、生憎都合がつかないのが本当に残念だ。2011/04/30
コサトン@自反尽己
5
良書。 シンクロ代表選手として北京五輪に出場した著者の自伝。 幼少期に交通事故に遭遇、顔や体に大怪我を負い、記憶喪失や失明寸前にまで至ったが、そんな著者を救ったのは、シンクロへの思いと、母の愛情、そして夢ノートの存在だった。 石黒氏だからこそ、これだけ克服・前進できたのか、それとも人というのは、意志や熱意が強ければどんな逆境でも乗り越え強くなれるものなのか。 私は容易にその答えを見つけられないが、どちらにしても夢や目標に向けた努力と信じ続ける心が大切なのだと改めて教えられた思いである。【図】2010/12/23
フィリッポ・インザーギ
2
この人すごい。本当に、目を覆いたくなるようなら惨劇を乗り越えて、オリンピック出場。2021/05/29
ぴんでめ
2
ノート・・というより、本人のメンタルの強さとポジティブな精神によるものと思われる。 ノートはその記録というところ。2015/09/13