内容説明
よく寝て、よく食べ、たまになまける。巻末に夫妻のインタビューを収録。
目次
はじめに 大事なのは「水木サンのルール」
第1章 好きなことだけしていた
第2章 ビンタか死か
第3章 鬼太郎誕生
第4章 なまけ者になりなさい
インタビュー ゲゲゲの女房×ゲゲゲの亭主
著者等紹介
水木しげる[ミズキシゲル]
1922年生まれ。鳥取県境港で少年時代を過ごす。1950年代から紙芝居や漫画を手がけ、やがて「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」「河童の三平」などのヒット作を世に送り出し、妖怪ブームの火付け役となる。65年「テレビくん」で第6回講談社児童漫画賞、90年「コミック昭和史」で第13回講談社漫画賞を受賞。2010年に米寿(88歳)を迎えたが、今なお現役で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ホークス
43
NHKで2008年に放送された『知るを楽しむ 人生の歩き方』の内容に資料を加えて構成。色んなエピソードや発言は既知のものが多いけど「それは知ってるよ」などとは思わない。それがとても嬉しい。敬愛する歌人の歌碑を(知っている歌でも)訪ねる心持ちだろうか。同じことばかり言う老化現象の可能性もあるけれど。本書は軽めの本にしては、水木しげるの人生を上手くまとめてある。適度に客観的なのも良い。戦争で左腕を失った事や貧乏を逞しく生きぬいた事も印象的だけど、その上で水木作品が多くの人の救いになってきた事を改めて感じた。2025/02/09
ちさと
23
水木しげるさんご自身が自分の半生を語る構成になっています。ラバウルに派兵、左腕を失いながらも復員。極貧生活を送りつつ漫画を描く。などなど盛りだくさんのエピソード。戦後の漫画家って、手塚治虫や石ノ森章太郎、藤子不二雄なんかも10代で作品を描いてますが、水木さんは43歳で人気作家の仲間入りだったんですね。敗戦をガツンと経験してなお虚脱状態に陥らなかった大正生まれの漫画家(文化人一般)は他にあまりいないはす。それだけでも素晴らしく、貴重な存在に感じてしまいます。2018/11/19
fukumasagami
23
今からはじめる水木しげる入門。NHK連ドラの便乗企画というなかれ。TV観てもっと水木しげるを知りたくなったら、この本読めば。2010/09/11
joyjoy
10
中学校図書館。のんのんばあとの思い出、地獄のような戦争の記憶、敗戦後の貧しい生活、あらゆる経験が水木作品のなかにギュギュっと詰め込まれているんだなぁ。ラパウルでのトライ族との交流と別れ、そして再会が、特に心に残る。2023/11/20
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
8
好きなことやってのんびりしたらいいんだよ、という水木さんの言葉に騙されてはいけない。こういう台詞を言えるのは、血の汗を流したことのある人だけだ。2010/10/05