インビクタス―負けざる者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 333p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784140814062
  • NDC分類 248.7
  • Cコード C0098

内容説明

1995年、ラグビーワールドカップ。南アフリカチーム、奇跡の優勝の陰には、ネルソン・マンデラがいた。彼の真の目的は…。マンデラの全面的な協力を得たジャーナリストによるノンフィクションの傑作。

目次

ホートンでの朝食―一九九五年六月二十四日
司法大臣―一九八五年十一月
分離施設
ワニを捕らえる―一九八六‐八九年
異なる星の住人
アヤトラ・マンデラ―一九九〇年
トラの王
仮面―一九九〇‐九三年
主張を曲げない人びと―一九九三年
将軍に思いを語る
キャプテンと大統領(一九九四年‐九五年)
スプリング・セレナーデ
シルヴァーマイン
疑い深い人々―不信のトマスたち
背番号6のジャージ(一九九五年六月二十四日午前)
「ネルソン!ネルソン!」(一九九五年六月二十四日午後)
喉を通る血
汝の敵を愛せよ

著者等紹介

カーリン,ジョン[カーリン,ジョン][Carlin,John]
1956年生まれ。ジャーナリスト。専門は社会問題、政治、スポーツと幅広い。英語、スペイン語に通じる。スペインの有力紙「エル・パイス」の編集委員。1989年から95年まで、英「インディペンデント」紙の特派員として南アフリカに駐在した。1993年には南アフリカの政治に関するドキュメンタリー制作(BBC)に携わる。アメリカでは「ニューヨークタイムズ」紙、「ワイアード」誌、イギリスでは「タイムズ」紙、「オブザーバー」紙など、数多くの紙誌に寄稿している

八坂ありさ[ヤサカアリサ]
翻訳家。立教大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

24
Nelson Mandela氏の死に哀悼の意を表して読了。27年超の投獄生活を経て南アフリカの大統領となったマンデラ。この国を長く苦しめたアパルトヘイトに不屈の粘り強さで戦い続けてきた彼だが、黒人と白人の心の溝は一朝一夕に埋まるものではない。そこで彼は白人の熱狂するラグビーを国民統合の手段にしようと考える。大統領が周囲の様々な立場の人たちを説得し、ついにナショナルチームは同国開催のワールドカップ決勝戦の日を迎える・・・。『ひとつのチーム、ひとつの国』を通じて南ア国民の心を一つにした感動のドキュメンタリー。2013/12/22

姉勤

23
日本ラグビーの奇跡的勝利も記憶に新しい、かつて「アパルトヘイト」という厳然たる差別制度を布いた南アフリカ。ネルソン・マンデラという稀代の英雄(又は人たらし)に、固陋な白人支配層も武装黒人もおろか、世界中が彼の魅力に引き込まれていたように見えるが、その原動力にラグビーW杯の優勝という人心を統一させるドラマがなければ、画竜点睛を欠く結果になったかもしれない。再建国の礎となった、恨みも憎しみも残さない下克上。フェアネスは人間の生み出した最高なものだろう。彼らも奇跡的勝利の体現者であり、この国に勝った重さが解る。2015/10/11

moshi

11
アパルトヘイト廃止後、新しい南アフリカを作るにあたって、「白人」「黒人」ではなく、「南アフリカ人」を作り上げる必要があった。ネルソン・マンデラはその為に南アの白人の宗教とも言える「ラグビー」を使う。とっても感動的だった。黒人を差別から解放するだけでなく、白人を恐れから解放することを目指していたマンデラ。ラグビーを通して、少しずつ南アの白人と黒人の距離が縮まっていく。そして最後に一国の命運をかけたW杯のクライマックス。映画化されたけど本当に映画みたいな話だ。絶対映画も観る!!2023/12/11

curry

5
歴史のお勉強もできる優れた一冊。マンデラを中心に南アフリカのアパルヘイト問題を扱う。ラグビーは最後の方だけ出てきた印象だったが、確かにこれだけのことが実際に起きたら興奮するわなあと思った。そりゃ国もひとつになるわ。2017/12/23

ネイピル

5
人のよさっていうものがここまで物事を好転させる。国をひとつ変えてしまう。人間がどうかっていうのは非常に大事だと感じました。人間力といいますか。 自分も身につけたいですねえ。あとスポーツ! 今も国民をひとつにする力を持っています。2017/03/01

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