内容説明
「自己へのとらわれこそ苦悩の本質」と見極め、自己への執着から脱すべく厳しい修行を行う道元。坐禅に打ち込む「只管打坐」、修行と証りは同じ「修証一等」を掲げ、自己を忘れる「身心脱落」の境地から真実の仏法を説く。弟子の懐奘の手控え「正法眼蔵随聞記」をもとに、道元の禅の世界をやさしく解説。
目次
第1章 仏道の手引き
第2章 出世間の道
第3章 我執を離れる
第4章 貧に道あり
第5章 報いを求めず
第6章 坐禅これ第一なり
第7章 霧の中を行けば衣湿る
第8章 光陰を惜しむ
第9章 玉、磨かざれば光らず
第10章 学道の心構え
著者等紹介
角田泰隆[ツノダタイリュウ]
1957年、長野県伊那市生まれ。駒澤大学大学院修了。大本山永平寺安居。曹洞宗宗学研究所所員、後に主任を務め、駒澤短期大学仏教科講師、同助教授、同教授を経て、駒澤大学仏教学部禅学科教授。長野県伊那市常圓寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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