白夜の大岩壁に挑む―クライマー山野井夫妻

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140812716
  • NDC分類 786.1
  • Cコード C0095

内容説明

2002年、ヒマラヤ・難峰ギャチュンカンからの奇跡の生還より5年…凍傷で手足の指を失ってもなお、泰史と妙子は「垂直の世界」に還ってきた。北極圏グリーンランド、標高差1300mの未踏の大岩壁に挑む二人の姿を頂上まで追ったNHK取材班による迫真のドキュメント!NHKハイビジョン特集「白夜の大岩壁に挑む~クライマー山野井夫妻」及びNHKスペシャル。「夫婦で挑んだ白夜の大岩壁」の番組取材記。

目次

第1章 クライミングにかけた夫婦
第2章 極北の地グリーンランドへ
第3章 二人の静かな生活
第4章 出発未踏の大岩壁へ
第5章 ヘッドウォール垂直の旅
第6章 ふたたび頂上へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙@読書会10周年

55
クライマー山野井夫妻がグリーンランドの大岩壁に挑んだ記録。先日読んだ本で二人がギャチュンカン(7952m)で凍傷により指にハンデを持つ(切断)ようになったことを知ったのでそこからどう復活したのか気になりました。普通ならフリークライミングはあきらめるでしょう。というか不可能です。実際、夫の泰史は入院中「山はもう十分」と思った時もあったようで妙子も山歩きができればいいかなと思っていたらしいのですが、生死の境をさ迷い、指を失ったあとでも結局二人に「山を捨てる」という選択肢はなかったのです。熱意は何物にも勝る。2021/05/26

Ryuji

3
★★★★☆本を読み終わった最初の感想はこの山野井夫妻がとても羨ましいということ。決して物質的な豊かさは無いものの、自分達の好きな事をして生きていくことに本当に羨ましさを感じる。内容ですが、過去のクライミングで凍傷により手足の指をほとんど無くした山野井夫妻がグリーンランドの無人島にある1,300Mの大岩壁を登頂するドキュメント。ロッククライミング自体、五体満足であっても大変なのに、それをほとんど指が無い体で登ることが凄い。努力を積み重ねて、考えて考え抜けば目標は達成出来るということの証左だと思う。2013/09/11

mari

3
地獄のギャチュンカンから奇跡の生還後、挑んだ1300メートルの未踏の大岩壁。ご夫婦の会話がリアルで読みながらドキドキ。本当に心のそこから登ることが好きなんだなぁと最後は何かほのぼのする。2011/01/13

mista

2
手足の指を失う。こんな辛い事があるだろうか。二人合わせて28本。本書で「かつて」最強のクライマーと呼ばれたと評されるように、先鋭的なクライミングにおいて非情なハンデを負ってしまった山野井夫妻。なのにどこにも暗さがなく、底抜けに岩と雪を愛し、また新たな未知の山をどこまでも楽しんでいる。そんな夫妻の登攀成功に思わず涙を流した。そしてお二人の人柄に心底惹かれた。今最も「足りている」二人。物の豊かさばかりを追う世にあって、最高の生き方をされている、と焦がれずにいられない。2012/02/19

ressenti-man

2
丸山直樹『ソロ』、沢木耕太郎『凍』、本人による『垂直の記憶』、に続き。これで山野井泰史関連はコンプリートかな。登攀中の夫婦の会話を全て録音していたようで、それを再現したこの著作の文章も妙な修辞的装飾も無くリアリティがあってよい。NHK取材班はかなりグッジョブ。『凍』ではNHKがエベレスト登山のドキュメント撮ろうとちょっとずれたオファーを出していたことが書かれているが、ここでは夫婦の考え方・在り方を対象に沿って上手く描き出している。2009/08/22

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