内容説明
1492年にコロンブスが到達した新世界については、誰もが知っている。わずかな狩猟採集民族が暮らす動植物の楽園で、文明など存在しなかったのだ、と。実際は、いくつもの都市が築かれ、ヨーロッパより大きな人口を擁し、さまざまな言語と文化が入り乱れていた。ただひとつ、新世界に欠けていたもの―それは旧世界の病気に対する免疫力だったのだ。最新の発掘と研究で明らかにされる、アメリカ大陸文明の全貌。
目次
プロローグ ホームバーグの誤り(空からの眺め)
第1部 根拠のない数値か(なぜビリントンは生き延びたか;四つの地方から成る国で;解けない謎)
第2部 古い人骨(更新世論争;綿(もしくはカタクチイワシ)とトウモロコシ―二つの文明の物語その一
文字、車輪、バケツリレー―二つの文明の物語その二)
第3部 人のいる景観(メイド・イン・アメリカ;アマゾニア;人工の“原生自然”)
エピローグ(大いなる平和の法)
付記
著者等紹介
マン,チャールズ・C.[マン,チャールズC.][Mann,Charles C.]
「サイエンス」誌、「アトランティック・マンスリー」誌記者。ナショナル・マガジン・アワードの候補に3度ノミネートされたほか、the American Bar Association、the Margaret Sanger Foundation、the American Physical Society、the Alfred P.Sloan Fondationなどの機関から数々の賞を贈られている。「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」「テクノロジー・レビュー」「ワシントン・ポスト」「ワイアード」など、アメリカ、ヨーロッパ、日本の多くの紙誌に寄稿、The Best American Science Writing 2003とThe Best American Science and Nature Writing 2003に選ばれている。現在は、マサチューセッツ州アマーストに妻と子供たちといっしょに暮らしている
布施由紀子[フセユキコ]
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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