ファルク・ピンゲル―和解のための歴史教科書

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  • サイズ A5判/ページ数 92p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784140812280
  • NDC分類 375.9
  • Cコード C0300

目次

1 歴史教科書対話とは何か(歴史はどう伝えられるべきなのか;世界最大の教科書図書館;ドイツ・ポーランドの歴史教科書対話;教科書対話の成果;政治と教育の間で;政治から独立した自由な議論を)
2 共通教科書と民族の和解(憎しみを超えて;違いを強調するのではなく、共通点を見出す;国家内での歴史解釈の違い;スレブレニツァの悲劇を繰り返すな;パレスチナとイスラエルの共通教科書づくり;自国の歴史を書き直す)
3 東アジア共通教科書は可能か(歴史教科書の果たす役割;真の対話のために必要なこと;ドイツと日本―2つの敗戦国の違い;ドイツ・フランスの共通歴史教科書;EU共通の教科書に向けて;国家を超える教科書;歴史教科書が果たすべき役割)

著者等紹介

ピンゲル,ファルク[ピンゲル,ファルク][Pingel,Falk]
1944年、ドイツ生まれ。1983年以来、教科書研究で世界的に有名なドイツのゲオルク・エッカート国際教科書研究所で四半世紀以上にわたり世界中の歴史教科書の比較研究を続けている。1993年からは同研究所の副所長を務める。専門はドイツ現代史(特にナチス・ドイツの時代)、ヨーロッパ現代史、国際的な歴史教科書の比較研究。また、教科書研究の第一人者として、ユネスコや欧州安全保障協力機構(OSCE)などの国際機関や国内外のNGOが進めている教科書対話、教材・カリキュラムづくりなどに積極的な協力・助言を行っている。1970年代に始まったドイツ・ポーランド間の教科書対話、近年では旧ユーゴスラビア連邦のボスニア・ヘルツェゴビナ国内やイスラエルとパレスチナの教科書対話にも協力している

近藤孝弘[コンドウタカヒロ]
1963年、栃木県生まれ。1992年、東京大学大学院教育学研究科修了。日本学術振興会特別研究員等を経て、1996年、名古屋大学教育学部助教授、2003年から2004年にかけてはドイツのアレクサンダー・フォン・フンボルト財団研究員も務める。現在、名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授。専門は比較教育学。研究テーマは、ドイツとオーストリアにおける政治教育、ヨーロッパにおける国際歴史教科書対話の研究、東アジア歴史政策の研究など。1990年に毎日二一世紀賞、1999年に東畑記念賞、2007年に日本学術振興会賞と日本学士院学術奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くらーく

0
61~62ページのピンゲル氏の発言に尽きるかと。 ドイツとフランスで、教科書が作れた理由は。2013/06/22

K_1

0
「私が言いたいのは、戦争で傷ついた子どもたちが学ぶべきなのは、報復ではなく、2度と戦争を起こさないということです。」「歴史というものは、白か黒かではありません。また唯一の正しい記述方法というものも存在しません。・・(略)・・こういった問題の難しさは、多くの場合、実際の教育現場よりも政治のレベルで現れるのです。」ゲオルク・エッカート国際教科書研究所に長年勤めるピンゲル氏と近藤孝弘氏とが、対立する二国の架け橋となるのか独特のナショナリズムを培養しつづけるのか、政治問題になりやすい歴史教科書について対談する。2012/05/19

sidus

0
非常に参考になった。図書の紹介もありがたい。ドイツ・ポーランドやドイツ・フランスのように東アジア共通歴史教科書が進んでいくといい。2009/06/20

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