内容説明
新中国の動乱に翻弄される愛新覚羅家の人びと。文化大革命、下放、裏切り…。貧困のうちにラストエンペラーも、元・皇太子も、その生涯を閉じた。鬼と人、入り乱れる苦難の二十世紀を生き延びた画家の一族の物語。
目次
天水から来た少女
父毓岳の結婚
正妻と侍女
第二夫人となれども
戦乱の暗雲の下
大阿哥の死と新たな産声
新中国の誕生
幼年時代
癒しがたい傷痕
父との別れ
文化大革命―試練の日々
吉林の大地
農村に生きる
春寒
嵐のなかの金鷹
著者等紹介
愛新覚羅恒懿［アイシンカクラコウイ］
画家。１９４７年生れ。１９６２年～６６年、大おじ溥傑の紹介により、当代一流の画家に師事。１９６８年～７７年、吉林省白城地区へ下放。後、河北省三河県に移り、農業に従事。１９８０年、工場勤務のかたわら、再び絵筆を執り、画業の研鑽を積む。１９８５年～９０年、北京市蔵珍閣書画社を創業、社長を務める。１９８９年、北京市蔵珍閣書画社を閉鎖、画家としてに生きることを決意。１９９９年、アメリカに移住。個展や講演などの活動に奔走する
李珍［リチン］
中国・北京市出身、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。株式会社ジェーシーピー代表取締役、製作及び協力作品に『大地の子』『新シルクロード』『故郷の香り』
水野衛子［ミズノエイコ］
東京出身、慶應義塾大学文学部卒
横山和子［ヨコヤマカズコ］
大阪出身、京都大学文学部卒
佐野ちなみ［サノチナミ］
大阪府出身、『活きる』『玲玲の電影日記』など、映像翻訳を中心に活動（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
3
感想は上巻に書いてあります。
rytryt
2
没頭してしまって、上巻から３日で一気読み。下巻は著者の人生、つまり、自伝。自分を鍛えて自分だけを信じて自分で道を切り開いた壮絶な半生の記録というところでしょうか。とにかく著者の強さ、凄さに圧倒されもするし、勇気づけられるというか、励まされるというか、良い言葉が思いつきませんが強く意識に働きかけるものがあります。涙が出るとかではない感動です。図書館や古書店でないと手に取れないかもしれませんが、おすすめです。 個人的には下巻の読了感は「大地の子」よりも「太陽の子」に近いです。なんとなくです。2023/11/13
