内容説明
ブッタの生きた時代の言葉からわれわれの生き方を考える。
目次
第1章 立場のない立場(コスモロジーの選択;現代人の選択 ほか)
第2章 比較する「わたし」(比較するということ;比較する「わたし」 ほか)
第3章 真理は一つである、か?(ことばのはたらき;瞑想のはたらき ほか)
第4章 さわやかに生きるために(生と死;仏教の生と死 ほか)
著者等紹介
羽矢辰夫[ハヤタツオ]
1952年、山口県に生まれる。75年、東京大学文学部印度哲学印度文学科卒業。83年、同大学院人文科学研究科印度哲学専攻博士課程単位取得退学。財団法人東方研究会の専任研究員などを経て、現在、青森公立大学教授。仏教の原点としてのゴータマ・ブッダの思想の究明、および仏教的な考え方が21世紀に生きる我々にとって、どのような意義があるか、ということについて研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やまえつ
1
スッタニパータのエッセンスを通じて、ゴータマ・ブッダのメッセージを伝えることを目指した本。著者の主張をスッタニパータからの引用で確からしくして、著した本という印象だ。「コスモロジー」を転換することによって幸福へ至る道を示し、それを広めるのがブッダの目的だと説く。ブッダの教えは真理だと思っている方は、それを多くのコスモロジーのうちの一つに貶められたように感じるかもしれない。しかしながら内容は妥当なもので、コスモロジーの転換も単に考え方を変えるだけでなく瞑想によって達成されるとしている点は評価できる。2010/10/24
石ころ
0
様々な価値観(コスモロジー)に優劣をつけるのはおかしなことである。比較し区別することから苦しみが産まれる。比較も区別も無意味で、すべてが繋がってひとつの宇宙を形成している。2013/06/22
kokoberu
0
若干の物足りなさ。分かりやすくしようとしすぎて、一般論の域を出ていない印象。2010/09/30
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