オウエンとムゼイ

ハトコフ，イザベラ〈Ｈａｔｋｏｆｆ，Ｉｓａｂｅｌｌａ〉/ハトコフ，クレイグ〈Ｈａｔｋｏｆｆ，Ｃｒａｉｇ〉/カフンブ，ポーラ【著】〈Ｋａｈｕｍｂｕ，Ｐａｕｌａ〉/グレステ，ピーター【写真】〈Ｇｒｅｓｔｅ，Ｐｅｔｅｒ〉/ベッキー【訳】

ＮＨＫ出版（2006/11発売）

• サイズ B5判／ページ数 71p／高さ 19X19cm
• 商品コード 9784140811535
• NDC分類 K489
• Cコード C0098

内容説明

これは、信じられないようなほんとうの話です。２００４年１２月、東南アジアを大津波が襲いました。そのとき、お母さんとはぐれてひとりぼっちになってしまった赤ちゃんカバは、大きな大きなゾウガメを母親がわりにして、生きていくことにしました。すると、なんとその年老いたゾウガメも、このかわいそうな赤ちゃんカバをやさしく受け入れてくれたのです。いまではふたりは離れられない仲になっています。このニュースは世界じゅうをかけめぐり、人びとの心をくぎづけにしました。ニュースに感動した父と娘は、このすばらしい物語を本にしようと決心しました。そうしてできあがったのが『オウエンとムゼイ』なのです。

著者等紹介

ハトコフ，クレイグ［ハトコフ，クレイグ］［Ｈａｔｋｏｆｆ，Ｃｒａｉｇ］
タートルポンド・パブリケーションズ、トライベッカ・フィルムの共同経営者

カフンブ，ポーラ［カフンブ，ポーラ］［Ｋａｈｕｍｂｕ，Ｐａｕｌａ］
生態学者、自然保護論者。野生動物研究と環境保護に生涯を捧げている。ラファージ・エコシステムの責任者。息子ジョシュアとともにケニア、モンバサ在住

グレステ，ピーター［グレステ，ピーター］［Ｇｒｅｓｔｅ，Ｐｅｔｅｒ］
国際的な報道写真家であり、ＢＢＣの放送記者として、アフガニスタン、南アメリカ、アフリカ、中東をカバーしている。現在ケニア、モンバサ在住

ベッキー［ベッキー］
タレント。１９８４年生まれ。ドラマ、バラエティ番組に多数出演中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ヒラ[e-mail]]

読友さんから紹介された写真絵本です。 カバの子どもと年老いたゾウガメの友情は、想像することも難しいのですが、写真を通して理解することができました。 それにしても津波で流され、やっと生き残った子カバの姿から救出、ゾウガメとの出会いと、大きなドラマを写し取ったグレステさんと、二人を結びつけた関係者の努力は感動的です。

2019/10/22

[絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく]

『紙芝居　ふたりはなかよし オウエンとムゼイ』　https://bookmeter.com/books/1827595　を１年生に演じた後紹介。貸し出しにしたので写真だけでも見て欲しいと思います。

2020/06/11

[みさどん]

司書さんから紹介された本でした。みなしごカバのオウエンはゾウガメのムゼイが大好き。異種動物間の友情の実話です。このゾウガメ、ムゼイも老齢で、亡くなったらこの種のゾウガメは滅亡という貴重なカメではなかったかな。もうペアになる相手が存在しないというのが悲しいです。心の声を伝え合うというけれど、気が合う相手がいると幸せですね。片方が亡くなった時にどれだけ気落ちしてしまうだろう。友達のロバと離されて、エサを食べなくなったヤギの動画をこの間見たばかり。動物だって細やかな心を持っているんだ。

2014/06/06

[しの]

大津波のため、ひとりぼっちになったカバのオウエン。母親代わりとなったゾウガメのムゼイ。実話です。 この母性愛のような、友情を見守る周りの人たちもあたたかい。 カバは、感じだと河馬。 ラテン語の馬と川が合わさり、ヒポポタマス。 海では生きていけないんですね。

2020/11/08

[ビシャカナ]

１３０歳のゾウガメのムゼイと、赤ちゃんカバのオウエンが、なぜか寄り添って生きている。その理由は誰にも分からない。だけど確かなのは、オウエンとムゼイは心から穏やかそうで、その二頭を見る私たちも心が穏やかになるということだ。

2014/10/25