内容説明
文明開化とともに建てられた華麗で、優美な建物・洋館。時代の潮目に現れた稀少な「美」、見事なまでの和洋折衷―。鑑賞のための意外なツボをお教えします。
目次
1のツボ 洋館の醍醐味は“階段”にあり
2のツボ 洋館の中の“和”を楽しむ
3のツボ 優れた左官の“技”を味わう
達人のことば 西洋館はおもしろい
名館の見られるところ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
かっぱ
35
【図書館】壱のツボ:洋館の醍醐味は〈階段〉にあり⇒階段から見える客間が意識された演出効果。ドラマチックな出会いが待っている。弐のツボ:洋館の中の〈和〉を楽しむ⇒正式な洋館建築の教育を受けなかった明治の棟梁たちが造った洋館には、日本の伝統が生きている。参のツボ:優れた左官の〈技〉を味わう⇒擬洋風建築にみられる世界水準の左官の技。鏝ひとつでどんな装飾も造り上げてしまう。2014/11/07
りー
20
写真が豊富。今、藤森さんのディープな本を読んでいるので、視角補完の意味でも面白かったです(旧岩崎邸は行ったことありますが、公開されているものの、内部の写真禁止なのが悔しい)。読み終えての結論は、江戸の左官職人ってスゴイ!です。土に微妙に墨を混ぜ混んだり磨いたりして大理石まで再現しちゃう。青森の盛美館です。その偽大理石はカラー写真で見たかった!2020/07/22
はるき
14
贅沢な空間を堪能。現実味のなさが良い。2021/09/11
遠い日
5
目に心に、近代建築の洋館は郷愁にも近い感情を連れてくる。古いのに凛とした美しさで迫ってくる。和洋折衷のみごとな融合。装飾の力。技術の確かな、様式美。2020/07/10
びーな
3
西洋の文化が雪崩のように入ってきた明治時代。西洋に追いつこうと、持てる知識と技術を最大限に使ってチャレンジしていった当時の人々の気概を感じた。 今後レトロ建築めぐりをする時の見方が広がった。2021/11/09




