内容説明
江戸時代の一僧侶が残した墨蹟の数々、なぜ私たちを魅了するのだろう。細くて弱い筆あと、微妙にゆれる線―。良寛世界を探る3つの「ツボ」を押さえて、文字が持つ美しさをご堪能ください。
目次
「美の壷」を探しに―良寛の書
良寛さんの生涯
壱のツボ すべてをかなのように書く
弐のツボ ずれとゆれを楽しむ
参のツボ 弱さに強さがある
コラム 良寛のお手本、王羲之
達人のことば 良寛書・美の深奥
名品の見られるところ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奥澤啓
62
(続き)原田勘平、森哲四郎、安田靫彦といった良寛の書の鑑定家として名の通った人の極(鑑定書)や箱書きもある。なかには、名品として知られる「愛語」や「般若心経」もあった。鑑定のないものもある。良寛は贋作が多いことでも有名だ。それらが真筆かどうかは、私には判断できないのだが…… 狐につままれたような気分である。 転売目的の人や古美術商が虎視眈々とねらっているような気がする。 2015/11/13
奥澤啓
54
この本にかこつけて、長めのつぶやきを書きたい。良寛の書がたてつづけに、ほんとうに、たてつづけに、つぎつぎと、ほんとうに、つぎつぎとヤフオクに出品されては落札されている。気づいたのは3ヶ月ほど前のことだ。入札開始価格は、ほとんどが千円。そして5万円前後で落札されている。私がこれまで見てきた経験では、東京の古美術商等で100万円から150万円の値がつけられるものだ。驚きである。(続く) 2015/11/13
魚京童!
13
褒めすぎ。別に貴方の褒める凄さを知りたくない。って思った。褒めるレベルも低いし。2017/01/15
takao
0
へたうま風だが、書の真髄がにじみでる。2017/04/11
あっちゃん
0
良寛さんの字はなぜかホッとする。ギトギトしていなくて偉そうにしていない字がとてもいい。2013/08/30