東西逆転―アジア・30億人の資本主義者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 408,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140811009
  • NDC分類 332
  • Cコード C0098

内容説明

2009年9月20日、東京・霞ケ関。その日、日本はドルの公式保有高がついに二兆ドルに達し、政府は保有外資をユーロなど複数通貨に分散することを決定した。中国政府もこれに同調し、OPECは通貨バスケットによる石油価格に移行、ドルの大暴落が瞬く間に世界を席巻する―躍進する中国・インドの陰で、囁かれるアメリカ衰退のシナリオ。三〇億人のキャピタリストを擁するアジアではいま、何が起こっているのか?そして西側諸国は、今後も繁栄を享受できるのだろうか?グローバリゼーションの第三の波をうけ、東西逆転が現実のものとなりつつある今、世界経済の新たなビジョンが求められている。はたして日本は、ドルと心中するのか、あるいはアジアのスイスとなるべきなのか―。

目次

目前の氷山
資本主義の道はどんな経緯で東に向かったか
グローバルなバレエ
メイド・イン・チャイナ
インドのサービス業
ハイテク1―アメリカの落とし子
ハイテク2―世界の落とし子
もはや安くはない
ドル時代の終焉
安閑として破滅への道を歩む
東西大逆転
第三の波に乗るには

著者等紹介

プレストウィッツ,クライド[プレストウィッツ,クライド][Prestowitz,Clyde]
アメリカ経済戦略研究所所長。1941年生まれ。スワスモア大学卒業、ハワイ大学東西センターで修士課程(極東アジア地域・経済学専攻)修了、ペンシルベニア大学ウォートン校で経営修士課程修了。その間、慶應大学にも留学。国務省、民間企業などを経て、1981年からレーガン政権で商務長官特別補佐官を務め、日本、中国、ラテン・アメリカ、ヨーロッパ諸国との数々の貿易交渉に携わる。日米貿易摩擦時に辣腕対日交渉担当者として鳴らし、テレビ・新聞・雑誌などで日本に多数の提言を行っている

柴田裕之[シバタヤスシ]
翻訳家。早稲田大学理工学部建築学科、アラーム大学心理学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

1
8-10 赤51 経済グローバル化の結末はいかに? 国際収支の膨大な赤字を垂れ流し、世界最大の債務国・米国・米酷? その背景は物作りを海外移転・ソフト・S分野まで・・海外依存の権化に・・‘09.02.20日本の公式保有$が・・・ 2兆$に! 経済構造の劇的な崩壊が始まっている。躍進する中国とインドの陰で、囁かれるアメリカ衰退のシナリオ。アジアでは今、何が起こっているのか。「日米逆転」の著者が警鐘を鳴らす、21世紀のパラダイム・シフト。著者・1941年生まれ。スワスモア大学卒、ハワイ大学東西センター2010/03/06

惰性人

0
中国、インドの驚異的な成長によって、アメリカの地位は相対的に沈み、世界の中心はアジアに移りつつあります。商務長官特別補佐官だった著者はこの動きに警鐘を鳴らし、アメリカの力を維持するため、産業、経済、教育政策の改善が必要と説きます。日本もひと事ではありません。著者によれば、日本はやがて厖大な負債とドルを抱えた、小さな、年寄りばかりの、偏狭な国となって中国経済圏に組み込まれてしまいます。日本は目を開いてこれからのことを考える必要があるでしょう。2011/08/28

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