内容説明
芸術院賞恩賜賞に輝く吉野山中の孤高の歌人・前登志夫が万葉集の連嶺に分け入り、古代人の歌ごころを探る。
目次
万葉びとの歌ごころ(わたしの樹下万葉;草木虫魚と人間の呪歌;山河に満ちる哄笑;饗宴と作歌の場 ほか)
天二上と空の渚(大和の二上山;越中の家持;鳥総立―ことばの鳥総を立てる;折口信夫と『死者の書』の魅力 ほか)
著者等紹介
前登志夫[マエトシオ]
1926(大正15)年奈良県吉野に生まれる。半世紀にわたり吉野山中にあり、現代短歌に独自の歌風をひらいた孤高の作家。芸術院会員。「ヤママユの会」主宰。2005年に長年の作歌活動に対して芸術院賞恩賜賞を受ける。歌集に『縄文紀』(迢空賞)『樹下集』(詩歌文学館賞)『鳥獣蟲魚』(斎藤茂吉短歌文学賞)『青童子』(読売文学賞)『流轉』(現代短歌大賞)『鳥總立』(毎日芸術賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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