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内容説明
日本人は、衆知を集め、個人の力を“チームワーク”という形で開花させてきた。戦後のエポックメイキングなプロジェクトの成功の陰には、「無名の日本人」を主人公とする「組織と群像」の知られざるドラマがあった。熱い情熱を抱き、使命感に燃え、プロの矜持を胸に、人々はどのように、直面する障害を乗り越え、マニュアルのない状況を切り拓いていったのか。あらゆるプロジェクトを成功に導くカギが、ここにある。
目次
名古屋城再建 金のシャチホコに託す
炎なき台所革命―IHに懸けた30年
海のダイヤ 世界初クロマグロ完全養殖
回避せよ 東京湾炎上―初の海上交通システムに挑む
北のワイン 故郷再生への大勝負―十勝・池田町
黒四ダム 1千万人の激闘
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
17
戦災で焼け落ちた名古屋城の再建、船が錯綜する東京湾の安全のための海上交通システムの創出などいずれのプロジェクトも印象深いが、圧巻はやはり黒四ダムの建設の話だった。延べ一千万人が携わった未曾有の規模だけでなく、その過酷さも凄まじかった。「黒部にけがはない」という言葉のように、峻厳な黒部峡谷では事故は即、死を意味した。資材を運ぶためのトンネル工事では脆弱な破砕帯に遭遇し落盤に怯え、溢れ出る雪解け水に凍える一方、火山帯にぶつかった地下導水路建設では百度の熱湯が吹き出す灼熱地獄となる。⇒2021/10/30
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