ゴールデン・トライアングル秘史―アヘン王国50年の興亡

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  • サイズ A5判/ページ数 486p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784140810217
  • NDC分類 926
  • Cコード C0098

内容説明

国民党軍、山地民、ビルマ・タイ国軍、そして麻薬王クンサー、さらにアメリカの政略。ケシの花咲く“黄金の三角地帯”の血なまぐさい歴史―潜入した中国人作家が、知られざる抗争の50年を初めて暴いた決死のルポルタージュ。

目次

歴史の秘境―ゴールデン・トライアングル
金三角へ―李国輝将軍の護衛官と出逢う
パンドラの箱―李国輝、死の谷を抜け金三角の開祖となる
危地に赴く―銭運周がアヘン密輸護衛の指揮を執る
背水の陣―国民党敗残部隊がビルマ政府軍を破る
領主の親戚―銭運周がシャン族領主の娘を娶る
辺境の覇者―李弥将軍が復興部隊の権力を奪う
雲南に反攻せよ!―李弥将軍の極秘作戦は何か
激動のシャン―シャン州の全領主が李弥将軍にひれ伏す
帝国神話―カレン族と連合し支配区を拡大する〔ほか〕

著者等紹介

〓賢[トウケン]
1953年、中国四川省成都に生れる。文化大革命当時、知識青年として7年にわたって、雲南省の辺境に下放された。のち雲南大学中文系卒業。現在は四川省のある学院で教鞭ととっている。1982年に文学の創作を開始した

増田政広[マスダマサヒロ]
1970年、静岡県浜松市に生まれる。1992年、二松学舎大学文学部国文学科卒業。1998年、台湾・輔仁大学翻訳学研究所中日文組翻訳コース(修士課程)入学、2001年、同修了。日本や台湾での翻訳活動に従事している
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感想・レビュー

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ちゃーびん

2
ゴールデントライアングルの成り立ちに興味があり、高野秀行氏のお勧めにあったので読んでみた。 かなりのボリュームだが、翻訳物・外国物にしては翻訳がとても分かりやすく、意外と読みやすかった。ノンフィクションと歴史物が合わさったような作りで、現地がどういう過程で金三角というアヘン産地になっていったのかが理解しやすかった。少し偏った記述も見られたが、実際現地でパワフルに取材しているのが伝わり、好感が持てる。史実などとは違う事もありそうだが、貴重なゴールデントライアングルの歴史本、なかなかの良本です。 ★★☆☆☆

mit

1
金三角(ゴールデン・トライアングル)とは、中国雲南省に繋がりミャンマー、タイ、ラオスに跨る山岳地である。国共内戦に破れ国境を越えた国民党軍残党が金三角を支配し、生き延びるための死闘を繰り拡げ、世界一の麻薬生産地帯を作り上げる。かつて雲南省の農村に下放され金三角に足を踏み入れた著者が、作家となり金三角の深部に危険を冒して潜入し、その歴史を取材する。ケシ畑の蠱惑的なまでの美しさの描写、国際的には大悪党である残党達の三国志や水滸伝ばりの活劇に、一旦読み始めたら最後まで一気に読ませる力を持っている。

Junichi Kitazawa

0
表現がいちいち大げさなのとなにかにつけて日本軍の残虐性をことさら強調するのは中国の作家なんだなーと思いますね 題材は面白いのに作家が前面に出てこようとして失敗している感じ2013/12/21

Ryo Sogawa

0
中国の国共内戦から敗走した国民党軍がビルマ・タイ・ラオス・中国の国境地帯の山奥に逃げ込み、紆余曲折を経てその地に根を下ろすまでを現地取材に基づき描いたノンフィクション。2020/02/17

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