爆撃機ロンサムレディー号―被爆死したアメリカ兵

爆撃機ロンサムレディー号―被爆死したアメリカ兵

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808887
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

自国の落下した原爆の犠牲になった米兵捕虜。大惨禍を奇跡的に免れた元爆撃機機長が、長い沈黙を破って静かに刻む感動の回想録。

目次

第1章 第二次世界大戦に間に合った幸運な若者たち(南部の小さな町で;陸軍航空隊に入隊;危険だった訓練 ほか)
第2章 第494爆撃隊(太平洋に進路を向ける;アンガウル島で待機す;沖縄に移動す ほか)
第3章 再びのヒロシマ(憂鬱だった再訪問;日本の友人;巡礼の旅 ほか)
証言・原爆による被爆前後の中国憲兵隊司令部追憶記(藤田明孝)
証言・相生橋で十字架にかけられ銃殺されていた二人の米兵(山田須磨子)

著者等紹介

カートライト,トーマス・C.[カートライト,トーマスC.][Cartwright,T.C.]
元アメリカ陸軍航空機部隊パイロット・中尉。1924年アメリカ・サウスカロライナ州生まれ。陸軍航空隊を志願、1943年2月から兵役に就く。1945年7月28日、ロンサムレディー号機長として呉空襲に参加、撃墜され捕虜となる。1946年2月13日付で除隊。1948年クレムソン大学を卒業、1949年テキサス農業工科大学を修了。1954年農学博士。現在、テキサス農業工科大学名誉教授

森重昭[モリシゲアキ]
歴史研究家。1937年広島市生まれ。国民学校3年の時、被爆。大学卒業後、会社勤めの傍ら、広島に住む古老の原爆体験の聞き取りなど数多くの被爆調査に携わる。その一つに本書の原爆で亡くなった米軍捕虜問題があり、広島からアメリカまで調査と交流の輪を広げる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

51
原爆投下の妥当性ではなく、原爆を含めた核兵器そのものの問題。異なる問題を一緒に語るから話がおかしくなる。自国国民被害を直視し、認めることが第一歩。その第一歩が踏み出せないのが課題であるというのが著者の主張だと信じたい。故の先日のオバマ氏の広島演説にも価値観。一方、著者のアメリカ政府への不信感。著者の原爆資料館訪問時の感想に一定の理解。肩書きとか背負ってるものを取り除けば、皆一人の人間。不変の価値って国境を越えても必ずあると再認識させてくれる。巻末の証言、特に十字架の米兵には言葉も出ない・・・。2016/07/25

︎💓ひかる💓

3
アメリカ人が原爆の犠牲に…知らなかった。見る角度によって一言で戦争、原爆と言っても色んな事があったんだなぁと思う。著者は操縦が上手かったそして、カートライトは少尉に。B29が聞き馴染みがあったがB24の時かぁ。日本で捕虜となり終戦を迎える。ヒロシマへの原爆投下のひとつの理由は広島には捕虜は居ないとアメリカは思っていた。広島原爆投下で米国の11人が亡くなった。私は爆心中心地の真下に立ちました、島外科の前です。見上げました…ここでリトルボーイが炸裂した事を忘れません。2025/06/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/1788018
  • ご注意事項

最近チェックした商品