新型・殺人感染症―SARSも鳥インフルエンザもほんの始まりにすぎない

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808832
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0047

内容説明

近年新しく脅威となった感染症には、いままでの抗生物質やワクチンでは歯が立たない。なぜなら、ウイルスや細菌が突如として進化のスピードを速める、ほかの病原菌から遺伝子を取り込むなどして、かつてなかった病原体が生まれているためだ。また、アフリカのウエストナイル熱がニューヨークを襲う、炭疽菌事件が起こって生物テロの恐怖がひろがるなど、フィクションの世界がいまや現実のものとなっている。人類は病原体との闘いにおいて、これまでで最大の危機に瀕しているといってもよい。本書は、このような新興感染症にかかった人々の闘いを描くことで、感染爆発の危険と実態を明らかにし、対応策の必要を訴える。

目次

序 SARS―最新の殺し屋
第1章 ジーニー・ブラウンのケース―劇症型A群連鎖球菌
第2章 バイオテロ―生物兵器の脅威
第3章 海を渡ってくる病原体―未熟な警戒システム
第4章 BSEと慢性消耗病―未知の恐怖・プリオン
第5章 凶暴化した大腸菌O‐157―加速する細菌進化
第6章 耐性菌―抗生物質と病院が危ない
第7章 インフルエンザ大流行の予感―急速に変異するウイルス
第8章 結核の再来―「撃退しては忘れる」のくり返し
第9章 体内の時限爆弾―慢性病「C型肝炎、ヘルペス、エイズ」
第10章 私たちは何をすべきか

著者等紹介

レビー,エリノア[レビー,エリノア][Levy,Elinor]
免疫学者。ボストン大学・ボストンメディカルセンター微生物学教授。おもな研究実績にHIVや免疫反応に関するものがある

フィシェッティ,マーク[フィシェッティ,マーク][Fischetti,Mark]
長いキャリアを持つサイエンスライター。『サイエンティフィック・アメリカン』誌の編集委員を務める

根路銘国昭[ネロメクニアキ]
1939年沖縄県生まれ。66年に北海道大学大学院を中退、国立予防衛生研究所(現・国立感染症研究所)にはいる。専門はウイルス生態学、ワクチン学。元WHOインフルエンザ呼吸器ウイルス協力センター長、国立感染症研究室室長。現在は社団法人生物資源利用研究所所長

日向やよい[ヒムカイヤヨイ]
翻訳家。東北大学薬学部卒。医学論文、科学誌記事の翻訳に携わる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k

2
2004年の本だが、今起こってることについての警鐘に満ちている。 今手に入らないのは残念。2020/06/04

H Tsuda

0
少し前の本ですが、今読んでよかった本。 いつでも今の状況は起こりえたんだ!と実感できる本でした。2021/12/28

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