真説ラスプーチン〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 441,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808580
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0022

内容説明

のちに「ラスプーチンなくしてレーニンなし」といわれた彼の死は、ロシア帝国崩壊の前奏曲となった。革命前夜のペテルブルクにおいて、なぜ彼は必要とされ、そして殺されたのか?新発見の秘密文書を読み解き、暗殺事件の真相をつまびらかにしたスリリングな傑作評伝。

著者等紹介

ラジンスキー,エドワード[ラジンスキー,エドワード][Radzinsky,Edvard]
1936年生まれのロシアの作家。1960年代からソ連で劇作家として華々しく活躍した。1990年代には歴史ドキュメンタリー小説の分野に転じ、膨大な資料を駆使してロシア最後の皇帝の運命を描いた『皇帝ニコライ処刑』やスターリンの伝記『赤いツァーリ』(邦訳はともにNHK出版)で国際的な名声を得た。テレビの文化番組の解説者としても名高い。現代ロシア文壇を代表するスター的存在である

沼野充義[ヌマノミツヨシ]
1954年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、ハーヴァード大学スラヴ文学修士。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部助教授

望月哲男[モチズキテツオ]
1951年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学スラブ研究センター教授
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感想・レビュー

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ころこ

38
クライマックスはいうまでもなく殺害される場面だろう。普通ならば息の根が止まっているはずなのに、そこからも生きていたことを傍証する写真が巻頭に掲載されている。遅れてきた近代による、魔術的な前近代に対する明確な否定という意味は、皇帝の父殺しよりも状況がはっきりしていて象徴的な意味は強い。殺してもなかなか死ななかったエピソード(その前にも暗殺未遂に遭っており、刺されて殺されかけて復活している)をキリストの復活になぞらえるよりも、ロシア的なものの回帰を予言しているととらえる方が現在の状況をみると素直な見方だろう。2024/09/30

ケニオミ

1
枕詞に「怪僧」をつけないと居心地が悪いラスプーチン。ニコライ二世の唯一の息子は白血病に侵され、王妃は国民から愛されず、国家は内憂外患。そのような中、現れたのがラスプーチン。ニコライ二世一家の心の隙間に入り込み、国家はますます傾いていく。ラスプーチン本人にはそんな意図はないにも拘らず・・・。2011/09/01

ナイ神父

0
教義の是非は別にして、晩年において堕落した聖者といった印象。まあでも、叩かれ続ければ酒も飲みたくなるよね。1913年まで飲んでないとは知らなかった。革命の元凶といえば元凶だろうけれど、私にはどうも皇帝を尊びながら皇后を貶める側の気が知れない。ラスプーチンは、少なくとも彼らより皇帝・皇后の両方に忠実に見える。皇后の側も、自衛のために人事に奔走してすぐ首をすげ替えるくらいなら、ヴィッテ伯を再登用できていれば色々違っていたのかな、とも。敵味方全部含めて、全員が全員自分達で自分達の首を締めていったように見える。2013/09/19

takao

0
ふむ2025/04/21

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