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強奪されたロシア経済

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  • サイズ B6判/ページ数 428,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140808191
  • NDC分類 332.38
  • Cコード C0033

内容説明

ソ連崩壊から12年。いまやロシアを支配しているのは、オリガルヒ=新興財閥とよばれるひとにぎりの人間である。かれらは、性急な市場経済への転換に乗じて、国家財産、メディア、世界最大級の天然資源を独占し、巨万の富を築いた。一方、GDPは40~50%も落ちこみ、庶民は貧困にあえいでいる。まさにロシアの私有化は一部の人間による強奪化だった―。ロシアに精通した著者が、膨大な資料とインタビューを通しその内実を浮きぼりにする。

目次

第1章 ロシアの「盗賊」銀行家たち―荒々しき東方
第2章 舞台となったのは―ポスト共産主義時代のロシア経済
第3章 帝政時代の遺産―引きつぎたくない不快なルーツ
第4章 壊れたら、修理せよ―スターリンとゴルバチョフの遺産
第5章 私有化―意図はともかく助言もタイミングもまちがい
第6章 ノーメンクラトゥーラ型オリガルヒ
第7章 成り上がり型オリガルヒ
第8章 FIMACO、ロシア中央銀行、トップのマネー洗浄
第9章 腐敗、犯罪、ロシアのマフィア
第10章 よりよい方法がなかったとはいわせない
第11章 信用させてころりとだます―どんなに高いものにつくことか

著者等紹介

ゴールドマン,マーシャル・I.[ゴールドマン,マーシャルI.][Goldman,Marshall I.]
1930年生まれ。ペンシルヴェニア大ウォートン・スクールを経て、ハーヴァード大学院でソ連経済の研究により博士号を得る。現在、ハーヴァード大ロシア・ユーラシア研究デイヴィス・センター副所長。ウェルズリー女子大学名誉教授。ロシア経済・政治の世界的権威で、ゴルバチョフやブッシュ(父)をはじめ、米ロの政治家、財界人、官僚に幅広い人脈をもつ。ソ連時代には、数回にわたりモスクワ国立大学で客員教授をつとめた。また、CNN、BBCなどの人気番組の常連出演者であり、『モスコウ・タイムズ』紙『ニューヨーク・タイムズ』紙など多数の新聞、雑誌に定期寄稿するなど、学識とジャーナリストのセンスをあわせもつ大家として活躍

鈴木博信[スズキハクシン]
1934年神戸市生まれ。東京大学教養学科、同大学院国際関係論修士課程修了。NHKアフリカ移動特派員、サイゴン特派員を経て、現在は桃山学院大学教授(国際政治、現代ロシア論)。1999~2000年にはハーヴァード大ロシア・ユーラシア研究デイヴィス・センター客員研究員
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感想・レビュー

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有名なバウチャーによる私企業化の話。オリガルヒはバウチャーに勝機を見出した切れ者たちの話と思っていて、株は好きだから参考にしようと思ったが、全く違った。ロシアに蔓延しているらしい政府、政治勢力の腐敗に端を発している。市民はただ搾取されていた。今は投資できないがロシア株に興味があって、ガスプロムやノリリスク・ニッケルなど買おうと思っていたが、こうガバナンスがダメだと買う気をなくすな。参考文献がカットされているのが許せない。ロシア語のカタカナ化も、発音には忠実な気もするが、検索に出てこないようなものばかりだ。2024/11/05

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