内容説明
琥珀で埋めつくされた世界でただひとつの部屋、波瀾の物語。戦火のなか、謎に包まれて消えたロマノフ王朝の秘宝。今なお、その探索を続ける男たち。そして24年の歳月をかけた復元。NHKハイビジョンスペシャル「戦争に消えたロシアの秘宝―よみがえる琥珀の間」のプロデューサーによる壮大な国際ノンフィクション。
目次
第1章 琥珀の間の復元(六二年ぶりの帰還;復元への道程 ほか)
第2章 戦争で失われた琥珀の間(ナチス・ドイツによる収奪;ケーニヒスベルクへ、そして謎の消失 ほか)
第3章 コッホ・コレクションを追う(東独秘密警察シュタージによる追跡;ワイマールとコッホ・コレクション ほか)
第4章 チェコ、探索の新天地(ナチの残像を追う男;二重スパイ ほか)
第5章 琥珀の間をめぐる旅の終焉(突然訪れた「モザイク画発見」の知らせ;奇跡は連続する ほか)
第6章 甦るロシアの至宝(サンクトペテルブルク三〇〇年;復元、琥珀との格闘 ほか)
著者等紹介
重延浩[シゲノブユタカ]
1941年、樺太・豊原生まれ。北海道札幌出身。1964年、国際基督教大学教養学部人文学科卒業、TBS入社。1970年、テレビマンユニオン設立に参加。1986年テレビマンユニオン代表取締役社長、2002年テレビマンユニオン代表取締役会長・CEOに就任。主な作品歴・受賞歴に、TBS「ジャンヌ・モローの印象派―光と影の作家たち」(1981年、演出、テレビ大賞優秀番組賞/ギャラクシー賞)、TBS「ルノワール・美しきものの肖像」(1986年、演出・脚本、ATP賞第1回郵政大臣賞)、TBS「世界ふしぎ発見!」(1989年、プロデュース、ATP賞優秀番組賞)、NHK「ベルリン美術館・もうひとつのドイツ統一」(1991年、演出(共同制作)、ギャラクシー賞特別賞)、映画「幻の光」(1995年、ゼネラルプロデューサー、第52回ヴェネチア国際映画祭・金のオゼッラ賞)、NHKスペシャル「四大文明・メソポタミア」「四大文明・インダス」(2000年、プロデュース(共同制作))、BS‐i「子供が見たルーブル美術館」(2001年、演出、ニューヨークフェスティバル・アートドキュメンタリー部門金賞)など
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