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内容説明
新世紀に入った現在も「支配の後遺症」に悩むアフリカ諸国。混迷の渦中に足を踏み入れた取材班が現地最新情報をレポートする。
目次
「アフリカ21世紀」にむけて
第1章 ソマリア―内戦地帯を行く
第2章 セネガル・マリ―越境するイスラム
第3章 南ア・ジンバブエ―隔離された人々、引き裂かれた大地
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
364
21世紀の初め、NHK取材班がアフリカの3地点を踏査した、まさに命がけ渾身のルポルタージュ。第2章ではセネガル、マリなど西アフリカにおけるイスラムの浸透を、第3章ではアパルトヘイト後の南アフリカとジンバブエの混迷を伝える。最も迫真力のあるのは(そしてそれだけ危険な取材であったのが)第1章のソマリア。20年も前のレポートなのだが、それだけに現在の状況(ソマリランドをはじめ6つに分裂)にいたった、そもそもの経緯がよくわかる。この地域に対する理解はとうてい一筋縄ではいかないが、アメリカのとった行動は明らかに⇒2022/01/29
Hiroki Nishizumi
2
存在感が増す一方のアフリカ。それなのに情報量が極めて少ないアフリカ。本書も基本的背景の記述がないと分かりにくい内容ばかりだ。またいろいろ書いていてもどうしても外部視点になっていることが、やむを得ないかも知れないがそれでも残念だ。2025/02/08
Uz あなぐま
2
文章は新聞記事のようで面白みはなく情報としても古すぎるが、歴史の一ページとしてこの時点での問題を確認できた。インフォーマル経済とイスラムの相互扶助システムはセーフティネットとして社会を安定させる機能を持っている。いっぽうではジンバブエの経済が破綻し、南アフリカの土地問題はまだ解決していない。政策と結果からは、格差の問題を放置すると社会を不安定にするということが想像出来た。2019/06/17
かわのふゆき
1
テレビ取材を字にしたものなので、見たままをそのまま、という印象。深さはないが、息づかいは伝わる。しかし、この本すらもすでに古い。アフリカ関連の良書は少ない。2010/05/05




