内容説明
心がないと伝わらない、心だけでも伝わらない。表現の達人18人とキャリア40年のアナウンサーによる「豊かな日本語」の交友録。
目次
岸田今日子―好きな人に読んで聞かせるように
永六輔―創造力をかきたてる術
吉永小百合―そっと伝えて心に残る言葉
ねじめ正一―言葉と肉体のナイーブな関係
タモリ―流れをつかみ、流れに乗る
市原悦子―稽古をすると自由になれる
丘灯至夫―はじめてほめられた「高校三年生」
平尾昌晃―言葉もリズムもシンプルでいい
久米明―「ひたひた」と伝える朗読術
小宮悦子―必ず言葉が救ってくれる
堀尾正明―楽しまなければ会話じゃない
久保純子―自分だけのテーマをさがして
相田洋―リズムと息づかいに個性が見える
和泉元弥―ひとつの型に百の心
桂歌丸―自分の間をこしらえる
神田紅―自分の世界を貫き通す
俵万智―心の揺れを言葉で組み立てる
山田太一―変わる言葉、変わらない言葉
著者等紹介
加賀美幸子[カガミサチコ]
アナウンサー(元NHK理事待遇)。千葉市女性センター館長。昭和38年NHK入局。「夜7時のニュース」をはじめ、「テレビファソラシド」「日曜美術館」「くらしの一分メモ」「小さな旅」「人生いきいき」などで幅広く活躍。現在「NHKアーカイブス」「ラジオ深夜便」を担当している
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感想・レビュー
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磁石
6
加賀美さんの質問力か人間力なのだろうか、18人の対談者すべてが、仕事と人生における核としているもの見せてくれた。その中でも個人的には、ねじめ正一さんの「普通の人の普通でない力」という話に惹かれた。自分で書いた・手にとった小説だかは、一回「普通」という言葉を通して見直す。そこでOKをもらえてなお「普通でない力」を持ったものが、彼にとっては真に面白いものになる。矛盾しているかもしれないけど、その気持ちはすごくわかる気がする。皆が共感できる奇妙な感覚、だからこそ面白い。2014/03/28
m!wa
5
歌丸さん、タモリさん、吉永小百合さんなどとの対談。普通に面白かったです。 歌さんが楽太郎さんの話してて、本当いつも仲良かったなぁと思ったり、言葉というのは大切だなと思いました。 世の中便利になると、人の心は貧しくなるって歌丸さんが言ってたけど、よくわかるなと。自分は田舎に引っ越してきて不便になった反面人とよく話すようになったと思う2022/10/23