エンデの警鐘「地域通貨の希望と銀行の未来」

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  • サイズ B6判/ページ数 318p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784140806678
  • NDC分類 337
  • Cコード C0033

内容説明

エコロジーの破局か、エコノミーの破滅か―未来世代の希望につながる「第三の道」はあるか?ファンタジー作家M・エンデに導かれ、音楽家・坂本龍一とともに、「未来を奪う経済学」を撃ち、地域通貨の実践と銀行の胎動を紹介する。

目次

対話・プロローグ エンデの遺言をどう読み解くか(坂本龍一×河邑厚徳)
第1章 未来を奪う経済学
第2章 地域通貨・さまざまな実践
第3章 地域通貨はどこへ行く?
論考 地域通貨から何が見えてきたか―実体経済と貨幣経済の非対称性(森野栄一)
第4章 変わる銀行・生まれる銀行
第5章 オルタナティブな銀行が始まった
第6章 環境と共存めざす銀行・地域を支える銀行
対話・エピローグ 「お金と銀行」のこれからを問うこと(坂本龍一×河邑厚徳)

著者等紹介

坂本龍一[サカモトリュウイチ]
1952年東京都生まれ。東京芸術大学作曲科をへて同大学院音響研究科修士課程を修了。78年に初のソロアルバム『千のナイフ』リリース後、YMO結成。82年、映画『戦場のメリークリスマス』に出演、音楽を担当。83年にYMO解散。87年、『ラストエンペラー』に出演、音楽を担当し、アカデミー賞・グラミー賞などを受賞。映画音楽をはじめ、ソロ、各国ミュージシャンとのコラボレーションなどで活躍する一方、アースデイや地雷ゼロキャンペーンなどにも参加

河邑厚徳[カワムラアツノリ]
1948年生まれ。71年、東京大学法学部卒業後、NHK入局。主に教養番組でドキュメンタリー担当。手がけた番組は「NHK特集シルクロード」「NHKスペシャル・アインシュタインロマン」「NHKインターネットドキュメンタリ・地球法廷」「未来への教室」シリーズなど多数。現在、NHK放送総局エグゼクティブプロデューサーとして、2003年テレビ放送開始50年の企画全体を担当
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

9
「エンデの遺言」はまだ読んでいませんが、その続編のような感じなのですね。副題にあるように、「地域通貨の希望と銀行の未来」についてかなり詳しく調査・分析されています。「モモ」と「はてしのない物語」に触発されてこのような本が出来上がったようです。最近の「ビットコイン」事件が気になったものですから10年以上も前の本ですが読んでみました。ここに掲載されている地道な地域通貨のほうが健全であると感じました。2014/03/10

cronoq

5
前作「エンデの遺言」ではシルビオ・ゲゼルの「減価する貨幣」の紹介を主軸としていた。本著はゲゼル理論の本というよりも、世界各地で取り組まれている新しい金融への挑戦を紹介しているという印象。ゼロ金利の銀行、独自通貨を発行する銀行、地域経済への貢献を重視する銀行など。それらの取り組みの是非はともかくとしても、「お金」とは何なのか、あらためてその根源的な問いを考えさせられる一冊。読み進めているうちに、電子マネーやポイントカードなどの「お金ではないお金」の今後も気にかかってきた。2012/08/12

グラントリノ

4
「エンデの遺言」に続き、坂本龍一との対談を交え、経過、未来、そして根源からお金を問う。まず経済を考えるとき、自然環境、資源が有限であることを理解しなくてはならない。それを無視して発展していく経済学、また金融システムを変えなくては地球・人類に明るい未来はない。そして地域通貨、オルタナティブな銀行に希望を見出そうとしてきたが、絶大な効果をあげることができない。ただし、それには現状の変革を良しとしない人達や、人間の意識改革が追いついていないことなどに原因がある。一人一人が真剣に考えられる機会をいかにして得るか。2011/03/22

みやか

2
20時23分読了。お金に対する価値観は労働観につながるし、いかに労働するかというものの見方はいかに時間をつかうか、という考え方につながる。人の内的時間はグリニッジ的時間ではかれるものではなく、ある側面に於いては永遠(時間性の外)に属するものだが、現代では人の内的時間の永遠性はお金にとってかわられている。お金は(外的影響無しには)減価せずに在るし、内的時間内の幸福がそうであるように複利を伴おうとする。とかおもった。2010/06/09

Hasegawa Kiyoshi

0
お金が自己増殖する時代に反省し、物との等価交換の原点に帰るべきであるととく。もう少し物がなくなればハイパーインフレーションになって原点に帰るかもしれませんが。。。。2012/04/11

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