内容説明
空洞化で危機に立つ日本の製造業に「救い」はあるか?鳥取三洋電機、キヤノン、スタンレー電気、トステム、ソニー、NEC…の「ものづくり現場」で、工場再建屋・山田は、何をしたか。NHKスペシャル番組「常識の壁を打ち破れ~脱・大量生産の工場改革」の出版化。
目次
第1部 ドキュメント・工場よ!よみがえれ(売れ残った在庫の山;工場再建屋がやってきた;一人屋台生産方式への挑戦;からくり;分業神話を打ち破れ;その後の波紋)
第2部 これまでのものづくりの「常識」を打ち破れ(わが師・大野耐一;コンサルタント修業時代;独立―検証と実践の日々;「からくり」に着目;大企業の工場改革のために;一人屋台生産方式ができるまで;二〇世紀のものづくりの「常識」を疑う;人づくりがものづくりを変える)
著者等紹介
山田日登志[ヤマダヒトシ]
1939年、岐阜県生まれ。南山大学卒業後、中部経済新聞社記者、岐阜県生産性本部の経営コンサルタントを経て、78年にPEC産業教育センターを設立
片岡利文[カタオカトシフミ]
1964年、大阪府生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業後、89年にNHK入局。現在、社会情報番組部ディレクター。主な担当番組は、NHKスペシャル『1000分の1ミリの戦い』(中央児童福祉審議会特別文化財、ギャラクシー奨励賞)、同『経営者中内功』、同『オウムが来た町』、同『世紀を越えて・摩擦の壁を打ち破れ』(科学放送高柳記念賞)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐっぴー
1
今、デジタルファシズムを読んでいるけど、 この本と併読おすすめ。2022/10/10
Ramos
0
革命を起こすには「常識外れの発想」私は営業マンであるが、お金を生む場所は現場(工場)であり、そこには多くの従業員がいる。彼らは必死な思いで働いている。その行動・想いを無駄にしてはいけない。現場の人たちの努力を無駄にしないためにも製品を売り続ける使命・責任があると考える。2017/04/28
黒とかげ
0
うーん。全然常識破りではなく、まっとうな工場改革だったなぁ。その後の三洋電機の有り様を考えるに、工場力も大事であるが、それよりも経営が上手くないと全ては無駄ということである。後から読むコンサルタント書はこういった残酷な事実を突きつけられる。2019/10/02