内容説明
斉昭の藩政改革、東湖ら水戸学の隆盛、大獄の嵐、大老暗殺、天狗党始末、最後の将軍慶喜と水戸藩、そして苦境の中での廃藩…水戸藩は幕末日本を揺り動かした。
目次
第1章 徳川斉昭と藩政の改革
第2章 水戸学とその影響
第3章 嘉永から安政へ
第4章 大獄の嵐
第5章 大老暗殺
第6章 激しさ加える尊攘運動
第7章 元治甲子の乱おこる
第8章 天狗党の西上と降伏
第9章 藩政の混乱と一橋慶喜
第10章 幕府の崩壊と水戸藩の苦境
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
炎の拳2018
1
尊皇攘夷の先駆けとなったはずの水戸藩が維新後の表舞台に立てなかった理由・・。戊辰戦争の悲劇がクローズアップされる中で,水戸藩を取り巻く情勢にはたくさんの悲劇があったんですね。胸が熱くなりました。2014/06/07
Basie
0
ペリー来航、継嗣問題、桜田事変など、それらは常に徳川御三家の水戸藩が関わりをもってきた。特に尊皇攘夷思想の源流は水戸学とされ、水戸藩を知らずして幕末史を語るなかれの思いで本書を読んだ。さしずめ幕末史と言うと雄藩とされる薩長土肥がクローズアップされ、維新の功労とされる向きがあるが、歴史を深堀すれば、そこには栄光と苦境の狭間をさ迷った水戸藩の大きな痕跡が残されていることがわかる。2025/09/17
-
- 和書
- 歴史の目撃者