内容説明
棋士であり、妻であり、母であり、そして何より「心のありよう」を追求し続けた一人の女性。妻・礼子への、これは夫・光一が届けた返書である。
目次
序章 心の断片を拾い集めて
第1章 奪い去るあたわざるもの
第2章 岐路の一着
第3章 雌伏十年
第4章 礼子変身
第5章 陰に徹す
第6章 命の継承
第7章 断章
第8章 闘病―気は病んでいない
終章 時空を超えて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kokada_jnet
59
小林光一が、1996年になくなった妻・小林礼子(師匠・木谷実の娘)の生前の発言や思い出について、ふりかえって1997年に刊行した本。礼子氏が晩年、乳癌になった際、西洋医学に不信感があり、オカルト的な考えで手術を拒否したということが書いてあって、愕然とした。普通に手術をすればよかったのに。2023/04/09
kossy1974
1
木谷實九段門下の小林光一九段が、師匠木谷実の令嬢で死別した前妻の禮子(1996年逝去)についてあらわされている。 小林光一と小林禮子との思い出だけでなく、木谷門下の棋士の活躍、小林門下の活躍、禮子氏の女流囲碁界の構築についてまで表されており関心深い一冊です。2017/01/14