出版社内容情報
日本人の祖形を探し求めた作家・司馬遼太郎の足跡をNHK取材班が琵琶湖岸の古道から始まり、朝鮮半島、そしてモンゴルの大草原に追い、今日的視点で捉え直し、その心象風景を描き出す。
内容説明
近江から海を越えて朝鮮半島へ!日本人の祖形を探し求めた旅の始まりである。(湖西のみち・韓のくに紀行)。詩的な存在にして思索の原点モンゴル。草原の民の過酷な運命を辿り生きる意味を問う。(モンゴル紀行)。日本とはどういう国か日本人とは何者か「街道をゆく」における思索の道筋を追った、壮大な紀行ドキュメント。
目次
1 湖西のみち・韓のくに紀行(日本人はどこから来たか―湖西のみち;いにしえの韓のくにの都―金海、慶州;激動の四百年を生き抜いて―倭館、友鹿洞;海峡を越える道―扶余、近江)
2 モンゴル紀行(夢想と憧れの地・モンゴルへ―ハバロフスク;草原のくにの「不幸」の傷跡―ウランバートル、「ノモンハン」;遊牧民が暮らす鉄さび色の大地―南ゴビ;ツェベクマさん、草原に生きるということ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スミノフ
9
滋賀県・韓国・モンゴル。一見「何の関係があるの?」と思える3つの舞台を1つにまとめた編集部は、目の付け所が鋭いと思いました。いずれも、共通するテーマは「日本人はどこから来たのか」。日本人の起源を、東アジア全体の歴史のダイナミズムから掘り起こす探求の旅です。2006/10/02
半べえ (やればできる子)
0
★★★★★2017/12/07
ランラン
0
司馬さんの街道をゆくを辿っていく内容です。司馬さんの思い(日本の良さが失われていく危機感)を呼び覚ます回想シーンが印象的です。2014/01/06