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出版社内容情報
世界で1200万部という世界的ベストセラーが上下2冊になって登場。ある日突然、見知らぬ人から届いた手紙が、14歳の少女ソフィーの世界をすっかり変えてしまった。「あなたはだれ?」生命と存在に目覚める物語。
内容説明
差出人の名もない手紙がきっかけで、不思議な哲学講座を受けることになったソフィー。だが、十五歳の誕生日の前日、ソフィーは自分の存在の秘密に気づいてしまった。存在するとはどういうことか?ソフィーの世界はどこにあるのか?そしてなぞの少女ヒルデはいったいどこに?哲学ミステリーはいよいよクライマックスを迎える…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Take@磨穿鉄靴
19
再読。多くの人に読まれていることが頷ける良作。物語パートと哲学のパートが垣根無く語られそのどちらもほどよい感じ。机に向かって学ぶなら違う書籍になるだろうけど場所を選ばずリラックスして楽しむならこの本は何度も楽しめると思う。ソフィーはそうだったのか、でもヒルデもそもそも。というか私は何なのか?結局は諸行無常。ものすごい長い時間軸で俯瞰したら諸行無常の理も消え去るかもしれないけれどもある意味それこそが諸行無常と捉えられないこともない。残念なのは死のくじを引いた私にはそれを確かめる術が無いこと。★★★★☆2024/12/05
moshi
9
一気に読んでしまった…「哲学史ファンタジー」だなんて、異色すぎるでしょ。一通の手紙から始まる少女と謎の哲学者との哲学講座が、どんどんファンタジーになっていく。そしてミステリー。ちなみに私も子どもの頃、自分は本当は本の中の人間で、常に誰かに読まれてるんじゃないかってよく思ってた。哲学もファンタジーもミステリーも楽しかったのだけれど、ラストはどう受け止めていいのかわからない。読み終わった直後の感想としては、切ない。2019/01/04
羽雪*hane**
6
初めて読んだのは、中学か高校の頃。哲学と読書が好きになるきっかけになった本。大人になった今、また読みなおしてみたい。最初の頃みたいに、時間かかってもワクワクしながら読めるかなー。
S.コーニック
4
ページを開くたび、読まれるたびに、ソフィーはきっと喜んでくれると思う。それが彼女という存在なのだから。2023/02/02
camus
4
ソフィーはアルベルトの思考の産物で、アルベルトやヒルデは筆者の思考の産物という入れ子状態。バーチャル世界のキャラクターとか機械が意思を持って人間に反旗を翻す、SFだとそんな話になるんでしょうか。ちょっと不謹慎だけどソフィーやアルベルトが最後に自殺したら面白いなあと読んでるときは思ってしまった。そういう筆者の思惑を越えた突飛な行動を起こそうとするっていうのがサルトルやニーチェの最終的な自己完結手法ですからね。この本は哲学の入門書というよりは色々聞きかじった後に思考を整理するために役立つ本だと思います。2015/12/25