内容説明
あふれる才能を自覚しつつも、志を果たせず放浪のうちに一生を終えた杜甫。しかし詩人としての鋭い眼は、繁栄の陰に兆す腐敗と破滅をえぐり出し、日常の何気ない事物や向然を細やかに描き出す。杜甫が生涯をかけて創造しつづけた多彩な詩の世界を味わう。
目次
1 長安詠懐―詩史の誕生
2 西南放浪―自然への深情
3 江湖漂泊―望郷の果てに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
21
本書では、「詩聖」と呼ばれた杜甫の生涯と作品が取り上げられている。「杜甫一生憂う」とも評される、その苦難と流転の人生を体現するかのような作品には悲しみが通底している。それぞれの詩には、悲しみのグラデーションとでもいうべきか、悲しみの中にも様々な種類ー諦念、悲嘆、自負、希望ーがあることが分かる。「悲しみ見る 生涯に百憂の集まるを」という絶望に打ちひしがれた悲しみもあれば、野の月の光が庭を照らし竹林の涼気が寝室まで入ってくる清らかな夜の、穏やかで静謐な悲しみもある。苦境にあっても、自身を万里を自由に翔ける⇒2022/02/11
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