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内容説明
高速道路のガソリンスタンドで彼女は消えてしまった。手がかりは一切なく、永遠の謎が残されたかに思われた。8年後、恋人の前に現れたのは…。サイコスリラーの傑作、日本初の翻訳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nuit@積読消化中
54
1988年公開時、巨匠キューブリック監督が「今まで見た中で一番恐ろしい映画だ」と語ったという伝説のサイコサスペンス映画『ザ・バニシング -消失-』の原作 。30年の時を経てようやっと2019年に日本でも初公開。同監督でハリウッド版まで作られている。凄惨なシーンが登場するわけでもない。なぜかそれが逆に怖いのだ。密かに心理学を学んだ著者による読者への心理実験のようなものなのではないだろうか。予告篇(オランダ版)映像のみでも必見です。2023/02/12
空猫
32
映画「バニシングー消失」の原作。映画の前に読了。宿を目指して長距離ドライブに出掛けた男女。もう少しで目的地。その前に寄ったサービスエリアで一人買い物に行った彼女がそのまま姿を消す…手がかりも行方も不明なまま何年も過ぎた。男には新たな恋人。彼女との旅先では見知らぬ人達とのテニスラリー。そして突然登場する平凡な教師。何処に向かっているのか全く分からず不安になる。終盤の更なる急展開と、あまりにも静かな、けれど最悪な幕引き…後味の悪さったら、ない。2023/03/09
かんやん
32
16歳のある日、バルコニーから下を見下ろし、飛び降りたらどうなるだろうかと考えた。「飛び降りることに何の実現性もなければ、そもそも思いついたりするだろうか?そして、その実現性を証明する方法はただひとつしかない。実際に飛び降りてみるしかない」とある。奇妙な論理だ。…それから、二十一年後、川で溺れかけた少女を救った彼はこう考える。「もしこれが犯罪行為なら、こうもやすやすと成し遂げることができただろうか?」…取り憑かれた人々のドラマ。タイトルは原題の『金の卵』の方がよかった。2020/01/23
春ドーナツ
6
オランダの作家、ティム・クラベ(或いはクラベー)さんの小説は三冊翻訳されています。今、二冊目を読み終わりました。訳者あとがきの言葉を拝借しますが、ティムさんの小説はとにかく「緻密な構成」が突出していて、読み始めてからの吸引力が凄まじく、字義通りページから目を離すことができなくなり、一気呵成にラストまで猪突猛進してしまいます。昨日古書店から最後の翻訳本が届きましたが、すぐに読むのは勿体ないので積読することにします。2016/10/06
aoi
2
面白いよーーーーゾクゾクする、はぁ〜ゾクゾクする。一般社会に潜むサイコパス、かっこよろしいねぇ〜〜〜たまりません!! 犯人も恋人を探し続ける男性も自分の欲望に操られてる感じが堪らなく好きだ。人間は所詮自己欲求の操り人形なのだイエーイ2020/08/10
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